今日は、勤務する大学の学位記授与式の日だというのに、昨日までの暖かさはどこへやら、寒の戻りで冷たい小雨がそぼ降るあいにくのお天気となった。少し春らしい明るい色のスーツをと思ったが、結局、厚地のタイツに冬物のコートとストールをしっかり着込むことに。
午前中は大学全体の式典、午後はそれぞれの学部・研究科が所属するキャンパスに戻って執り行われる学位授与式は例年どおり。都心からそれぞれのキャンパスへ正装した学生さんたちが移動する。彼らにとっては、こんな冴えないお天気がいつになく恨めしいものだろう。
こちらはいつも通り出勤してざっと仕事を片付けた後、あれこれ準備の小道具を持って昼前に職場を飛び出して、都心にある医療系学部へ移動。長傘がお荷物だけれど、やはり差さないわけにはいかない降り方。例年のように、途中乗換駅のフラワーショップで予約していた心ばかりの花束を受け取り、早めのお昼を摂りながら会場を目指した。
式典の来賓祝辞で心に残ったことを少し。昨年と同じがん専門病院の院長の言葉だ。昨年はチーム医療と傾聴の話であったが、今年はさらにそれを発展させたお話になった。
大切なものは目に見えないという“星の王子様”に出てくるきつねの言葉を引きながら、人は皆ずっと生き続けることは出来ない。たとえ治らない病を持っていても、幸せに生きることが出来る。そして、そうした幸せな生活をサポートするのがあなたたちだという餞のメッセージ。若い人たちはじっと耳を傾けていたが、こうして10年以上患者を続けている一人としても、心に響く言葉だった。
式典が終わる頃には陽射しが戻ってきて、帰途は傘がすっかりお荷物になった。
明日あたりには来年度の新しい布陣、人事異動の内示が発表される頃だろうか。
何かと忙しなくも期待と不安に胸を一杯にする若者たちから、今日もまた嬉しい力をもらった。
今年もこうして無事に働き続けられることに改めて感謝しつつ、再び前を向き、来月からの新しい学生さんたちをお迎えする準備を始めよう。新しい出逢いを待つ季節である。
午前中は大学全体の式典、午後はそれぞれの学部・研究科が所属するキャンパスに戻って執り行われる学位授与式は例年どおり。都心からそれぞれのキャンパスへ正装した学生さんたちが移動する。彼らにとっては、こんな冴えないお天気がいつになく恨めしいものだろう。
こちらはいつも通り出勤してざっと仕事を片付けた後、あれこれ準備の小道具を持って昼前に職場を飛び出して、都心にある医療系学部へ移動。長傘がお荷物だけれど、やはり差さないわけにはいかない降り方。例年のように、途中乗換駅のフラワーショップで予約していた心ばかりの花束を受け取り、早めのお昼を摂りながら会場を目指した。
式典の来賓祝辞で心に残ったことを少し。昨年と同じがん専門病院の院長の言葉だ。昨年はチーム医療と傾聴の話であったが、今年はさらにそれを発展させたお話になった。
大切なものは目に見えないという“星の王子様”に出てくるきつねの言葉を引きながら、人は皆ずっと生き続けることは出来ない。たとえ治らない病を持っていても、幸せに生きることが出来る。そして、そうした幸せな生活をサポートするのがあなたたちだという餞のメッセージ。若い人たちはじっと耳を傾けていたが、こうして10年以上患者を続けている一人としても、心に響く言葉だった。
式典が終わる頃には陽射しが戻ってきて、帰途は傘がすっかりお荷物になった。
明日あたりには来年度の新しい布陣、人事異動の内示が発表される頃だろうか。
何かと忙しなくも期待と不安に胸を一杯にする若者たちから、今日もまた嬉しい力をもらった。
今年もこうして無事に働き続けられることに改めて感謝しつつ、再び前を向き、来月からの新しい学生さんたちをお迎えする準備を始めよう。新しい出逢いを待つ季節である。