住んで実際に使ってみると、こうすればよかったという部分は、どの家でもぜったいに出てくると思う。うちの場合は――
●トイレの手洗いをタンクと別の場所に作ればよかった。
便器越しに手を伸ばして洗うのがちょっと遠い。
そして、手洗いの水が便器のふたに飛びやすい。
計画段階でそういう案もないではなかったが、どれくらい予算に余裕があるかわからず、ここは余分に費用をかけないことにしたのだった。
もっとも、別に手洗いを設けたとしても、水はやっぱり壁や床に飛ぶとは思うが。
●風呂の電気のスイッチの位置が使いにくい。
風呂の明かりと換気扇、洗面所の明かりスイッチは、洗面所の外にある。
お風呂を出るとまず換気扇のスイッチを入れたいので、中にあったほうがよかった。
しかも、外のスイッチは折れ戸に隠れる位置になり、余計に押しにくい。
●納戸の蛍光灯は電球のほうがよかった。
収納としてここはとても重宝している。台所に置ききれない食品のストックから、掃除道具(コードレス掃除機もここが定位置で、内部にコンセントをつけてもらったから、収納しながら充電できる)、料理本やカタログなどの書籍類まで。おかげでLDKに必要以上にものを置かないですんでいる。その一方で、よく物を取りに入る。どこにあるかわかっている物の場合、取って出るのに10秒もかからない。昼間は明かり取りの窓があるので問題ないのだが、夜はいちいち蛍光灯が点くのを待たなくてはいけない。点けたり消したりが頻繁で、長時間点灯することは少ないので、ここは電球がよかったと思う。
今のところ思いつくのはこのくらい。
でも、このくらいの小さい誤算は許容範囲かもしれない。
そう、脚立の置き場所を最初から考えておかなかったことに比べれば。
これは、きのう借りてきたカフェごはんの本に載っていたレシピではないが、最近気に入っているメニューのひとつ。見たところ、ふつうのグラタンだが、きしめんの味噌味グラタンなのだ。お客さまに出すときは、大きいお皿で作って、取り分けてもらうと好評。保温プレートに載せておけば、最後まで温かなまま。この間はちょっと置き過ぎて、下におこげができてしまったが、このおこげがまた美味だった。