あるところで、デュアル・ディスプレイの有用さを読んだ。わたしのディスプレイは20.1インチワイドだが、それでも、作業していると開いたウィンドウがいくつも重なり合ってしまう。それで、一代前のパソコンの今は予備になっている18インチワイドのディスプレイをつないだらどうかと思ったのだ。
このパソコンには拡張スロットが二つあるが、これらには最初から無線LANとテレビボードがついている。でも、無線LANは使う予定がないので、これをはずしてグラフィックボードをつければいいんじゃないだろうか。
で、いつもの頼りになるMy家電アドバイザーの店長さんに相談に行ったというわけ。とはいえ、秋葉原のお客さんならともかく、このへんではデュアル・ディスプレイにしようというお客さんはほとんどいないようで、さすがの店長さんもすぐにぱっと答えは出なかった。それでも、メーカーに問い合わせたり、カタログを調べたりして、1時間以上かかって答えを見つけてくださった。
まず、富士通にたずねたら、ボードを交換してもいいが、動作は保障しないという。次にメルコにたずねると、富士通のディスプレイは特殊なコネクタになっていて、グラフィックボードを使った増設は無理だと言われた。(なぜ富士通にたずねたとき、これを指摘しなかったか不思議だ。じぶんのところが特殊だというのは意識していないのかな)
でも、画面のプロパティでは、ちゃんとディスプレイ1と2という表示があるので、できないことはないはずとわたしは食い下がる。そうしたら、店長さんがあることを思いついた。
わたしの富士通ディスプレイは無理だが、別のをアナログRGBコネクタにつないではどうか、というのだ。ディスプレイだけなら、ボードほどではないにしても、今はかなり安くなっているそう。それで、うまく動作するかどうか見るために、お店にあった使っていないCRTを貸してもらうことにした。
帰ってさっそく家のパソコンにCRTをつないで、どきどきしながら起動する。画面のプロパティで、ディスプレイ2を有効にする設定に変える。再起動して待つ。すっかり立ち上がってみると、成功だ! 大成功。
マウスポインタを動かすと、1の画面上から消えるとすぐ、2の画面上に現れる。IEのウィンドウをドラッグしていくと、見てのとおり、1と2でつながっている。すごい! パソコン本体を開けることもしないで、こんなに簡単にデュアル・ディスプレイに変えられるなんて! ネットでは、ボードを増設するところから始める説明ばかりで、どこにもこんなに簡単にできるとは書いてなかった。ほんとに店長さんのおかげだ。
1は 1680x1050 だが、2は 640x480 と、解像度に大きな差があるため、このままではあまり実用にならないが、18インチくらいのディスプレイなら、どんなに使い勝手がよくなるだろう。たとえば、ひとつのディスプレイで資料に使うサイトや辞書を開いておき、もうひとつのディスプレイで原文と訳文を並べて参照するというような使い方。
これは、新しいパソコンを買う以上の革新だ!
それにしても、デスクを買うときには、ディスプレイをふたつ置くなんていうことは全然考えていなかったのだが、大きい机にしておいてほんとによかった。