先日「週刊手塚治虫」でわたしの好きな「0マン」を取りあげていたので、見てみた。
はしょったあらすじ紹介だったが、絵もすてきだし、ストーリーも古さを感じなかった。
今読んでもじゅうぶん楽しめる傑作だった。
わたしが持っていたのは大昔の赤い表紙のコミックスで、
接着剤の質が悪かったのか、いつしかばらばらになってしまったが、
娘が今も所蔵している。ばらばらでも古い版は貴重だと言って。
その日の番組の後半では、偶然にも「W3」の最終回を放映してくれた。
「W3」はわたしが一番好きな手塚アニメで、それが終わってしまうというので
最終回はひどく悲しかったのをおぼえている。どのくらい入れ込んでいたかというと、
父にロケットを買ってきてもらって、真一くんが描いた絵をまねして描いて
入れていたほどだ。(アニメを見た人でないと、どういうことかわからないだろうが)
ちなみに、そのロケットは今も持っている。ただし絵はもうない。
直径3cmとけっこう大きく、おもてにはオレンジ色の縞瑪瑙がはまっている。
まるで木星みたいに見えて、それも気に入っていた点だ。
話は戻るが、何十年ぶりかに見た「W3」の最終回は、絵も雑だし、
シナリオもちゃちで、見なければよかったと思った。
マンガは古さを感じないのに、アニメは古さを感じる。
それは、アニメはあれから技術的に大きな進歩をとげているのに、
マンガは基本的には昔と同じで、いまだに手で描いているからかもしれない。
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