「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」を2巻まで読んだが、
読めば読むほど、ハリー・ポッターとの類似点に気づく。
ハリー・ポッターの魔法が、こちらでは親ゆずりの神技だ。
海神の子供は海を手なずけられるというぐあいに。
ホグワーツでは、長期休暇に生徒たちは家に帰るが、
こちらでは夏休みにだけやってくる――つまりサマースクール。
ホグワーツには4つの組があったが、こちらではオリンポス12神に
ちなんで12のコテージに分かれ、やはり互いに対抗意識を燃やしている。
きわめつけは、こちらにも復活をもくろむ、名前をおおっぴらに口にできない
「あの人」がいて、まだ自由に動けないので信奉者が手足となって動いているってこと。
まあ、冒険の細部は違うので、それでも楽しめないことはないんだけど、
困るのは各章についている章題が、「パーシー、戦艦に救助される」だの、
「パーシー、バスを破壊する」だの、読む前に章の内容をネタばらし
してしまっていることだ。だから、新しい章に変わるページをめくったとき、
極力章題を見ないように気をつけないといけなかった。