次の日、朝からどんよりと雲が垂れ込めていた。
ホテルを出発しようとバスに乗り込むと、ついに雨が降り出した。
最初の訪問地は御手洗池。みたらしいけと読む。
赤蔵山の伏流水がわき出た池で、すばらしく透明度が高いそう。
雨は小降りで、池の面にはもやがかかっていた。
水中の藻がくっきりと見えた。対岸のもやが幻想的な雰囲気をかもす。
苔むした幹。
静謐な森の中の池。いつまでもたたずんでいたい気分。
次に向かったのは、加賀百万石前田家ゆかりの寺、妙成寺(みょうじょうじ)。
このあとは、バスが走っているあいだは、雨が降っているものの(時折強く)、
目的に着いて降りる段になると止むの繰り返しで、かさは全くいらなかった。
北陸唯一の木造の五重塔。
妙成寺本堂。
おどろおどろしい幹の木があった。
どくろが積み重なっているかのよう。
妙成寺の名勝庭園。
庭園からは、木の間に五重塔が望める。
このあとバスは石川を離れ、富山へと入った。