今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

ヒカルの碁と囲碁教育

2006年03月21日 | 囲碁

 最近の凶暴な事件が多くなっている。子供や若者が、いとも簡単に人を殺傷する。原因のすべてではないが、野放しのコンピュータゲームと教育にその責の多くはある。

 一人部屋に籠もり行うコンピューターを使ったシュミレーションゲーム、自分が負けるとたやすくリセットする。非人格を相手にするわけだから勝っても負けてもお互いに感情を共有することはない。最近のゲームはますます凶暴になっている。毎日、部屋に籠もり一人でデイスプレイに向かい殺し合いの疑似体験をしている。ゲームで遊ぶ効果である人との会話やつきあい方、喧嘩の仕方など知らない世代が育っている。

 その点、人と人とが実際に対面して行う囲碁や将棋などのゲームは、最初の挨拶から始まり、終わった後の礼儀と勝負の決着後の潔(いさぎよ)さが前提である。どんな格が違っていても礼は欠かさない。また、勝った時の喜びの反面、負けた時の痛みを感じることができる。相手も同じだと悟ることができる。だからこそ感情が育つのだ。

 今の日本の教育に、古来日本で発展してきた伝統文化でもある囲碁や将棋を取り入れることが必要である。お隣韓国では日本の公文式教室以上に囲碁教室が盛んであると聞いている。数学力と総合的推察能力を高めることができるとの事らしい。そのとおりだ。

 日本の若者が、将来的に経済のみならず人間性にも差を付けられないためにも、「ヒカルの碁」などで、子供たちが碁の存在に目を向けたのだから、この機会に教育プログラムの中に取り入れるチャンスであると思う。

 アキバの店頭でテレビゲームに興じる若者を、いつも見て嘆いている「お神」の呟きである。