久しぶりの平日の休み。人様が働いているときにブラブラすることも珠にはええもんじゃ。かあちゃんと浅草田原町の「たけなわ」に天ぷらを食べに行く。車なので酒は飲めないので穴子天ぷら定食を注文。カラットと仕上がった天ぷらはあっさりとしてシジミのみそ汁と合い絶妙である。ハトバスのコースになっている某有名店と比べたら味・値段とも格段の値打ちがある。地元の連中も多く利用している店だ。
家に帰り、片づけ仕事をしようかと思っていたら早速のお誘い。昼間に飲むのは好きではないが、四時過ぎからどっかやってないかとの話である。珠にはいいだろう。それではと昼間からやっているモツ焼きの「松楽」にでもするかと、今帰ってきた田原町で待ち合わせ。しかし、「松楽」はあいにくの休みだ。
そこは浅草、昼間から飲むところは何処にでもある。JRA近くの俗称ホッピー通りにはホッピーの暖簾を掲げた店が昼から連なっている。一番元気な「鈴芳」に入ることにした。チューハイ、ホッピーなどの下町の飲み物は豊富だが、チューハイが450円とちよっとお高い。道路に並べたテーブルには子供連れ、多分北欧系の外人さんのカップル、リーゼント風に頭を決めた着流し姿の姐さん連れ。そんな中に我々リーマン風4人組が真ん中に陣取る。振り返ると人力車の上から姉ちゃん達が我々の韓国風モツ煮込みを覗きながら笑いながら走り去る。
五時半を回ってもう一軒ということで、居酒屋の原点「松風」へ。松風では純米「清泉」の常温。数少ない飲ん兵の気持ちをよく知っているつまみが用意されている。量は少ないが「ひずなます」、「しおから」、「かにみそ」で地味に飲む。吊り板看板にあるいろいろなお薦めを一人2~3合飲んだところで店を出た。
つまみが少なかったので少し腹が寂しい。てなことで天ぷらを食いに昼間の「たけなわ」に。キスなどの天ぷらをつまみに燗酒を飲む。ひとしきり天ぷらをつまみに飲んだあと地下鉄銀座線でめいめい帰宅。
秋葉原に着いたオジンは、久しぶりの浅草漂流の余韻を残して「あさちゃん」で4本締め。