東京バレエ団の齋藤友佳理さんの講演会に恥ずかしながらの聴講。彼女の絶望の中から這い上がった生き方に驚嘆を受けたが、それよりも親御さんの金銭的・精神的な大変な苦労には頭が下がる思いがした。著名なバレリーナ、別世界の人、一生縁の無い人と思ってはいたが案外と親近感が持てた。
時も夕刻、暇な先輩Mさんと虎ノ門の「升本」に着地。さて、横目で見て通り過ぎるだけの、その筋では友佳理さんに負けずとも劣らない有名な親父酒場の聖地「升本」。バレエの後の飲ん兵の組み合わせはいともケッタイなものである。店に入ると予想外に小奇麗で、短冊も見やすい。店員の兄チャンは冗談も言い愛想がいい。日本酒メニューも充実しているが、料理メニューも豊富て値段も手頃だ。
まずは生ビールで{ユカリーシャ}の健闘を乾杯。親父酒場でバレエを肴に一寸可笑しいが、魚はマグロ、鯨の刺身と肉豆腐を注文。日本酒は飲ん兵に嬉しい銘柄が多い。ここんとこ「初孫」にゾッコンの先輩(孫が誕生)に合わせて注文。コップ酒である。次は「純米生もと大七」を冷で頼む。いずれも燗酒がいい酒だが冷もまたよろしい。