年末のこと 山の仕事の打ち合わせのため東京から群馬に向かっていた。新幹線でボケ防止のナンプレに興じていた時、携帯に前日に仕掛けた罠に鹿がかかったとの連絡が入る。前日仕掛けた初めての罠、獲物猟友会のTさんに仕留めをお願いしたとのこと。打ち合わせ現場に着くと、すでに職員が血抜きとブロックへの切り分け作業の真っ最中。山でTさんが素早く解体し、食べれるところとそうでないところを切り分けてくれたうだ。一頭の1/5くらいしか食べるところはない。残りは山へ放っておけばイノシシや熊や野犬などが始末してくるとのこと。穴を掘って埋めるには労力や時間がない。部位ごとの切り分け作業は初めての経験、血抜きや部位の切り分けなどの処理は意外と時間がかかる。
獲った鹿は雌の若鹿、猟としては繁殖抑制を考えれば文句はない。雄は替わりがあるので効果は薄い。今回は猟の免許を取って初めての罠猟。かけた翌日にかかるとはビジナーズラックか、はてまた相当数の鹿がいるのか。しばらくは、罠猟からは目が離せない。
午前中の打ち合わせも終わり午後からの打ち合わせに下仁田へ。高崎の山から峠越えの下仁田での打ち合わせも終わり、山の事務所に戻ったのがすっかり暗くなった6時近く。山から下りてきた職員と暫しの猟談義、都内へ帰るオジンに獲ったばかりの鹿肉を分けてくれた。
猟友会のTさんからはレバーは今日中に焼いて食えとの教えがあり、新幹線車中からアキバの飲み屋の親父にニラを用意してくれと電話。着いてから早速、店の親父と用意してもらったニラと獲れたての鹿肉でレバニラ炒めで乾杯。残りの鹿肉は3日後の仲間の集まりで鹿肉を出してもらう。新鮮な鹿肉は焼いても柔らかく臭みも全く感じさせない、実に美味であった。大いに盛り上がったの当然、仕留めてもらった猟友会幹部のTさんの素早い熟練の肉の捌き方によるものと感謝!!
現在、群馬県では獣肉は放射能検査、食肉加工施設などの手続きが遅れていると聞く。そのため飲食店では食材として販売・提供できない状態。店で出す場合は、メニューには載せずに個人的な仲間内での無償提供が前提だとのこと。店には手間をかけて悪いが、むしろ面倒臭くなくていい。処理しきれないくらい捕獲すると本業の仕事に差し支えるので、ほどほどが良いと思う。
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