散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
コメント歓迎、ただし仕事関連のお問い合わせには対応していません。

ソバの花/備忘もろもろ(入られません/正成/百万の軍隊・・・)

2013-09-10 11:56:29 | 日記
2013年9月11日(水)

歯は今のところ痛まない、やれやれ有難い。
のど元過ぎれば何とやら、「左で噛め」と言われているのを今朝は早くも忘れ、大口あけてガブリと噛みついた。
チーズトーストが美味しそうだったもんだから・・・

S君から:

 おはようございます。今日は埼玉の職場で働く一日です。

 山畑の雪降る前のソバの花祈りのような白さなりけり(鳥海昭子)

 ソバは白き花、あなたを救うという意味があるそうです。
 ではよい一日を。

雪、祈り、救い ・・・

 ヒソプの枝でわたしの罪を払ってください/わたしが清くなるように。
 わたしを洗ってください/雪よりも白くなるように。 (詩編 51:9)

ありがとう、君もよい一日を。


「ずーむいん八ヶ岳」さんから拝借
(http://8236.jp/weblog/2007/09/post-74.html)

*****

ブログって、入力しておくとあとで検索できるんだよね?
それをアテにして、そこらのメモを転記しておこう。
まさに備忘 ~ 忘却への備えだ。備えが必要だもんな、最近は・・・

***

「いったん出ると、外から中には入られません。」
松山空港出口の表示である。

「入られません」は方言、「入ってはいけません」の意だ。
母親が子供に「無理されんよ」といったら、「無理をしたらいけないよ」ということ。

公共機関の書き言葉に方言が紛れ込んでいるのがおかしい。
掲示した御当人は、そんなこととはまったく自覚していないだろう。

***

楠正成の末裔が塩崎氏と名乗って、伊予・西条で活躍したらしい。
いろんなことがあるものだ。

***

「天皇は百万の軍隊に匹敵する」 ~ いわゆる「ワシントン文書」中のマッカーサーの言葉だ。
天皇の戦争責任と廃位の問題に関して本国から意見を求められた際、天皇(制)を除いた場合に日本社会に起きるであろう混乱を指摘し、これを回避するうえで百万人の軍隊に等しい価値ありと述べた。

それ自体をあげつらう用意は今はなく、ただ、これをもじって「九条は百万の軍隊に匹敵する」と言ってみたい。といっても「九条を廃止した際の日本社会の混乱」を云うのではなく、九条をよりよく活用すれば百万の軍隊にも匹敵する安全保障作用が期待できる謂。
あるいは既にその効を見ているのかな。

朝はここまで。行ってきます!


孟母三遷/カワサキワールドのS君/葛(クズ)

2013-09-10 07:47:02 | 日記
2013年9月10日(火)

勝沼さん、いつも反応ありがとう。
風が吹けば桶屋がもうかる理屈は私も諳んじてましたが、孟母三遷は具体的にどんなんだっけと、あわてて調べました。

最初は墓地の隣で、幼い孟子が葬式ごっこを始めた。(かの地かの時代の葬式は「踴躍」して悲しみを表すなど、子どもの真似るパフォーマンスがいっぱい。)

次は市場の隣で、今度は商人ごっこを始めた。

三番目が学校の隣で、息子が学生ごっこを始めるに及んで母も安心して腰を落ち着けたと。

三遷というので三回引っ越したのかと思っていましたが、三カ所を移ったんですね。その間、孟父のほうはどんな様子だったのかな。引っ越しは昔も今も、金もエネルギーもかかることで。

もう何十年も前の天声人語で、「子どもに良い環境を求めて引っ越すのも見識だが、自分だけが引っ越すのでなく、環境を改善する姿勢が望まれるのではないか」と読んだ覚えがあります。もっともだと思ったけれど、原話に戻るなら無理がありましたね。墓地や市場そのものをなくすわけにはいかないですから。

> 私はこの手の話がなぜか大好きで・・・そういう人は少なくないはず。
ほんとほんと。そして中国古典はこの種の話の宝庫ですよね。

在米時代に向こうであった中国人に『三国志』の話なんかすると、すごく喜びまた驚いたものです。
「何で日本人がそんな話を知ってるんだ?」って。
「おたくの古典は僕らの伝統の一部だし、そのことは皆知っていて評価も感謝もしている」などと伝えると、その瞬間から態度が豹変する(もちろんフレンドリーな方向に)ことがよくありました。
「俺の生家のすぐ近くに劉備玄徳の墓があるんだ。遊びに来たら案内してやる。」とかね。お墓がホンモノかどうかは怪しい感じだったけど。

尖閣は厄介ですがエナメル質レベルの虫歯みたいなもので、古典に培われた象牙質を侵食させないのが大事なんだと思います。まして神経を抜かれたりは、決してしないように・・・

ところで「朝三暮四」って面白くないですか?

*****

S君は神戸から無事帰還、あまり時間がなくて美術スポットは断念したらしい。その代わり・・・

 海洋博物館と併設されているカワサキワールドが思いのほかよかったです。むかしの憧れの品々がずらりと展示してあって、回想法を体験できました。

カワサキワールドは、神戸海洋博物館内に川崎重工業が設置した企業ミュージアムだって。S君のむかしの憧れって何だろう。もしかしてカワサキのナナハン、実はそっち方面だったのかな?

 今朝の歌:

 風の道ひろがりながらクズの葉をしろがね色に山渡りゆく(鳥海昭子)

 クズはマメ科の紫色の花で、治癒を意味するそうです。
 今日は一日埼玉で働きます。よい一日でありますよう。

治癒か、
葛根湯の葛根はクズの根なんだね

一面のクズの葉の面を、風がしろがね色に山渡る・・・秋だ。


(http://homepage3.nifty.com/jindaira/ZALTUSOU/noen2k.htm)