井山裕太がまたやっている。
第38期名人戦挑戦手合い、山下名人を3勝1敗と追いつめての第5局が今朝から甲府で始まった。
黒番の井山わずか13手目、下辺にヒライた白石の鼻先に、いきなりツケた!
何を始めるのかと言うところだが、あらましの意図は(たぶん)僕らにも想像がつく。
白の応手(ここでは上ハネ)と換わり、これを利きにして左下の折衝を有利に進めようというのだ。
先に書いた「盤面全体を使って手筋のパズルを考えている」というのはこのことで、序盤から長考する習癖もこれと関連しているに違いない。
一日目の今日はわずか35手、下辺の黒一団は僕らには窮屈に見えるのだが、むろん成算があるのだろう。大きな石を捨て打つという選択肢も、プロの「成算」の中で常に意識されている。
あるいはこの一団も、どこかで捨てにいくのかもしれない。
本格的に捨て石が使えたら、碁がまたどれほど楽しくなるだろう。
誰でも本能的に石を取りたがるものだ。
石を取らせて大利を稼ぐなんて、カッコよくないか?!
明日の二日目が楽しみだ。
個人的には平成四天王の巻き返しを望むけれど、グランドスラム・六冠王の井山裕太が誕生するならそれも良い。
どっちも頑張れ!
第38期名人戦挑戦手合い、山下名人を3勝1敗と追いつめての第5局が今朝から甲府で始まった。
黒番の井山わずか13手目、下辺にヒライた白石の鼻先に、いきなりツケた!
何を始めるのかと言うところだが、あらましの意図は(たぶん)僕らにも想像がつく。
白の応手(ここでは上ハネ)と換わり、これを利きにして左下の折衝を有利に進めようというのだ。
先に書いた「盤面全体を使って手筋のパズルを考えている」というのはこのことで、序盤から長考する習癖もこれと関連しているに違いない。
一日目の今日はわずか35手、下辺の黒一団は僕らには窮屈に見えるのだが、むろん成算があるのだろう。大きな石を捨て打つという選択肢も、プロの「成算」の中で常に意識されている。
あるいはこの一団も、どこかで捨てにいくのかもしれない。
本格的に捨て石が使えたら、碁がまたどれほど楽しくなるだろう。
誰でも本能的に石を取りたがるものだ。
石を取らせて大利を稼ぐなんて、カッコよくないか?!
明日の二日目が楽しみだ。
個人的には平成四天王の巻き返しを望むけれど、グランドスラム・六冠王の井山裕太が誕生するならそれも良い。
どっちも頑張れ!