関東では七色(なないろ)唐辛子、関西では七味(しちみ)唐辛子と呼ぶそうである。芥子(ケシの実)、陳皮(蜜柑の皮)、胡麻(ごま)、山椒(さんしょう)、麻の実(あさのみ)、紫蘇(しそ)、青海苔(あおのり)、生姜(しょうが)などが使われる。
熱海の大道芸祭の時、屋台の七色唐辛子売りがいて、口上を述べながら七種を混ぜてゆくオヤジの手際良さ、小気味よさに感動したことがある。私は、もう一度その芸を見たさに、ついついいらぬ七味唐辛子を買ってしまった。
この句の「素晴らしき仲間」とは、単に唐辛子にとっての仲間のようにも聞こえるが、それだけではつまらない。やはり、作者自身にこそ素晴らしい仲間、例えば俳句仲間がいる、と解釈すべきだろう。
タムラソウ ( 田村草 )キク科 タムラソウ属
花がアザミ(薊)とそっくりである。棘(とげ)がないので茶花として重宝される。