一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

711  蛇穴に野菜貯蔵の防空壕

2012年09月21日 | 

(へびあなへ やさいちょぞうの ぼうくうごう)

 彼岸を過ぎ、気温が下がり始めると、変温動物のヘビは、冬眠のため地下の穴に入って行くという。しかし、まあこの時代、スネークセンターのような所以外、実際に冬眠の穴に入ったり、冬眠している情景を見たことのある人は、余りいないんじゃないか。

 さて、穴と言えば思い出す。小学生の頃、近所の崖にほぼ5メートルおきに4列の横穴があった。奥行きも5メートル程あり、それぞれ奥は繋がっている元防空壕らしきものがあった。その穴に懐中電灯や菓子や寝具などを持ちこみ、泊りこんだことがあった。赤土に囲まれた穴の中は、湿っぽく埃っぽかった。

 当時は野菜蔵としても使われていたようだが、蛇にとっては、仲間達と塒(トグロ)を巻いて冬眠するには、きっと格好の場所にちがいない。

アサマフウロ (浅間風露) フウロソウ科

コメント
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