車社会がここまで来てしまうと、田舎の鉄道は、第三セクターなどでなんとか運営しているらしいが、経営はかなり厳しい。電車に乗っているのは高校生ばかりで、その高校生も卒業すれば、都会に出て行くだろうし、地元に残っても車で通勤するだろう。人間にとって、最も大事な農業の跡継ぎは、ほとんどいない。
なんとか頑張っている我々団塊の世代が死んでしまったら、一体田舎はどうなるのだろうか。しっかりした政策がないと、あと2,30年すると農業は壊滅するんじゃないか。
この句の「空っぽ」や「曼珠沙華」には、作者のそういった政治不信や社会の歪みへの不安が、内在しているに違いない。
さて、ヒガンバナ(彼岸花)の名は秋の彼岸ごろ開花することに由来する。別名の曼珠沙華は、法華経などの仏典に由来し「白くやわらかな花」また、「天上の花」という意味も持っている。
逆に、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、「はっかけばばあ」などと呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われてもいる。
コウホネ(河骨)スイレン科 水生多年生草本