一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

933  薫風やなぜか昔の傷うずく   正太

2013年05月26日 | 

 若かりし頃の病気や怪我、失敗や失恋など、人には言えない心身の古傷は、どんな人でも10やそこらは持ち合わせているに違いない。

「薫風」という心地よい季語に、そういう「昔の傷」という反対照的な、不似合いなものを取り合わせるのは、なかなかのものだ。「なぜか」と、とぼけているのも薫風故に他ならない。

ウツギ(空木)

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