一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

930  客去って板場賑やか立浪草  勝男

2013年05月22日 | 

 「3番テーブルのお造り、上がりました」などと元気のいい声が、客席まで筒抜けの店がある一方、静けさが自慢の店もあるだろう。

 客からみても、大声で騒げる気楽な店もあれば、小声でなければ話せないような堅苦しい店もあるだろう。

 いづれにしても客が去れば、今まで静かに粛々と仕事をしていた調理場も、食器を洗う音や話し声を気にすることはない。この句の「賑やか」には、良い料理を出すだろうことや働きやすい楽しい職場であろうことも容易に想像される。

タツナミソウ(立浪草)

 

コメント
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