一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1488   愛人のひとりに会ひぬ油南風   いつき

2015年04月16日 | 

 句会と共に俳句を止めてしまった友人が、夏井いつき著の「絶滅寸前季語辞典」(ちくま文庫)を持って来た。実に迷惑なのだが、「読め」ということらしい。最近、夏井女史はテレビによく出ていて、それが結構な人気らしいのである。

 私は例えば、芥川賞を受賞した小説は決して読まないし、人気と評判の番組も見ない主義のへそ曲りである。それを知ってか知らずか、わざわざ友人は持ってきたのである。置いて行かれたら、少しは読まざるを得ない。それほどの頑固でもないということか。

 さて、彼女の祖父は、二人も愛人のいる「放蕩ジジイ」だったそうで、掲句が載っている。「油南風・あぶらまじ」は、晩春の暖かい南風のこと。ご興味のある方は、是非買ってお読み下さい。

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