薪割り機のエンジンを止めた途端に聞こえてきたヘリコプターの飛行音。ヘリコプターが去ったと思ったら、ジェット機の飛行音が続いた。
そう言えば、西東三鬼に「飛行音」と「唇離る」の色っぽい句があったなあ、と思い浮かんだ。昼近かったので早速仕事は止めて、インターネットで検索してみることに。あったあった。「飛行音」ではなく「夜間飛行」だったが、さすがこの句、多くの俳人さんの目に留まっているようだ。
時代が戦前か戦後の句か知らないが、いづれにしても、まだまだ飛行機が珍しい時代だったはずだ。現代なら飛行音くらいで唇が離れたりしない。