一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1493   春のホテル夜間飛行に唇離る       三鬼

2015年04月23日 | 

 薪割り機のエンジンを止めた途端に聞こえてきたヘリコプターの飛行音。ヘリコプターが去ったと思ったら、ジェット機の飛行音が続いた。

 そう言えば、西東三鬼に「飛行音」と「唇離る」の色っぽい句があったなあ、と思い浮かんだ。昼近かったので早速仕事は止めて、インターネットで検索してみることに。あったあった。「飛行音」ではなく「夜間飛行」だったが、さすがこの句、多くの俳人さんの目に留まっているようだ。

 時代が戦前か戦後の句か知らないが、いづれにしても、まだまだ飛行機が珍しい時代だったはずだ。現代なら飛行音くらいで唇が離れたりしない。

コメント
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