一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3058   第507回 令和六年九月 多留男会 

2024年11月02日 | 多留男会

金風や弥勒菩薩のお顔立ち     コトリ  

色の無き能登に吹く風声も出ず   〃        

    

雲の峰万次郎越す編隊機      豊狂

コスモスや鎮守の森の道案内    〃           

 

群青の海すべりゆく望の月     凛

灯さずにいましばらくは月の友   〃

    

寿ぎや儀式の接吻天高し      心

秋の雲行くあてあるか問われけり  〃

 

青柿もゆるり色づく秋分かな    流水

湯河原をやや遠ざけて秋夜かな   〃

 

夏過ぎて待ちわびし風ほほ流    信天翁 

川波の白きを岩へ秋はじめ     〃

 

稲光まだまだ序章かも知れず    紅

店頭の眼鏡洗い機秋日影      〃

   

燕去る辿り着けよと声欠ける    淡白 

思うように摘んで役満秋の空    〃

   

朝涼や目覚めて五体確かむる    釣舟

バカの壁また読み返す夜長かな   〃

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