「台風」は、江戸時代までは「野分」と言われていた。ところが、明治になってギリシャ語の「Typhon」に由来する「Typhoon」という英語が入って来た。
情けないことに、日本は「野分」を止めて、それに「颱風」という漢字を当てたのである。その後、当用漢字から「颱」の字を外して、「台」を当てたそうである。
ところで、「颱」の字は一字で「台」と「風」があるのだから、一字で「たいふう」と読んでもおかしくはない、と私は思うのだが・・・・とにかく、「野分」が本来の台風のことなのだが、残念ながら今では一般的には通用しない。
「何?この句の「颱風」と「秋刀魚」が季重ね?・・・阿保か!」
ノハラアザミ(野原薊)