星月夜独りうどんを喰って寝る 遊石
霧深しされどこの道ひたすらに
かぐや姫が落せし鏡月の海 薪
秋暑し白布を剥がす開眼墓
太閤忌はかりの上の金指輪 炎火
太閤忌流るるラップミュージック
日の丸を挙げし家あり敬老日 洋子
一病は仕方なきこと栗拾う
何事も潮時引き際太閤忌 正太
ニコライ堂暑き正午の鶏頭花
秋の声さらさらさらと米洗ひ 章子
秋草のそのかそけさを束ねたる
寝待月枕代わりの太閤記 歩智
秋の夜は更けてまたよしハワイアン
台風裡棟梁の声けたたまし 豊春
妻遺し旅立つ日もある太閤忌
秋彼岸待ちたるごとく友の逝く 侠心
年長けつ思いも古りて秋彼岸
ちんぽこの痒き少年蚯蚓鳴く 雲水
赤とんぼ少年老ひて来たりけり
天高し三日坊主の一万歩 稱子
誰にも告げず花野に隠れてしまおうか
勝負あり法師蝉対彼岸花 空白
野分痕壊れ傘カサ路の側
「ちんぽにもおそそも湧いてあふれる湯 山頭火 」
「ちんぽこの湯気もほんにいい湯で 山頭火 」
「八十の今が青春夜々の月 星野椿」
そして
「時計草学成り難しなりがたし 照れまん」
それぞれ、味わい深いです。
皆様、熱心に句作に励まれておられますね。
個性的で、素晴しい句ばかりです。
ところで、ちんぽこの句、山頭火にもあったはずだがと探してみましたら、見つかりました。
パソコンと言うのはありがたいものですね。
「ちんぽにもおそそも湧いてあふれる湯 山頭火 」
「ちんぽこの湯気もほんにいい湯で 山頭火 」
自由にあっけらかんと読んでいます。思わずほっこりします。我々の場合、常識が先に立ってしまうので、なかなかこのような句は詠めません。
しかし、さすがはissyoさんです。見事に詠んでおられます。
ちんぽこの痒き少年、を読んだ時、たぶん御自分の少年の頃を思い出しての句ではないかと思ったのですが、当たってました。
二句目の赤とんぼは ついつい唱歌を歌ってしまいます。
「時計草学成り難しなりがたし 照れまん」
先日、NHKの俳句番組を見ておりましたら、
「八十の今が青春夜々の月 星野椿」
と言う句を詠んでおられました。
自分ではいつまでも自分は二十歳のつもりなのですが・・・。こうありたいものです。
岩戸句会の皆様も、今が青春ではないでしょうか。
写真の磁器は issyoさんの作品でしょうか。素晴しいですね。
では、また・・・・。