一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3018  第497回 岩戸句会 11月 

2023年12月06日 | 岩戸句会

ふる里の駄菓子屋も消え鰯雲     凛 

身の軽き茶髪の庭師冬構       〃

     

冬構始まる脚立運ぶより       冬華          

新之助てふ新米を白粥に        〃

 

サッチモをバーボンで聴く寒夜かな  仁 

うとましや時雨の夜の腰の骨     〃

 

冬構伊豆の山々セピア色       豊狂

朝時雨ゴミ出し男背丸し       〃

        〃

畑道の草寝そべりて冬ぬくし     信天翁

冬ぬくし身動き軽き昼下がり      〃

 

老集う居酒屋ムード囲炉裏端     淡白           

大松の枯れ葉重なりゴザ模様      〃

 

奥付の横に旧姓一葉忌         紅 

残菊や畝の隅っこに括られし      〃

 

もの言えぬ犬の涙や山眠る       コトリ

榛の実をクシュクシュ踏んで山路かな   〃

        

初霜のたよりを聞けば冬構       みやび

あと五分ふとんをかぶりしがみつく    〃

  

立冬に夏日を記すエルニーニョ     伊豆山人 

酉の市熊手にサイフが届かない      〃

 

花八ツ手死にゆく犬の眼に泪          釣舟             

亡骸に土を掛けゆく寒さかな       〃

       


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