以前に出ていたテレビCMのおかげで、演歌を聴かない人でも名前だけは知っている人が多い小金沢昇司さんに素敵な新曲ができました。今日のNHK歌謡コンサートでも流れた「はまなす海岸」です。
この曲にはいいところがいくつかありますが、まず歌詞がすごくいいです。作詞はこれまでにも小金沢さんの曲をいくつか手がけている麻こよみ氏です。電話から聞こえた波の音を手がかりに別れた相手を探すという設定は、情景が映画のシーンのように浮かんできます。
そしてメロディーは覚えやすくて印象的。カラオケで格好よく歌ってみたい気持ちにさせる曲です。
小金沢さんの歌は伸びがあって心地よく響きます。「会いたい」をくり返すところが聴かせどころで、ぐっと盛り上げてラストの一行できれいに収めています。
寂寥感、旅情、切なさといった色んな言葉で表わせる感情がぐっとつまって、聴く者の心をとらえて離さない、そんな曲だと思います。