北野まち子さんは、女性の細やかな心情を歌い上げる演歌で堅実な活動を続けておられ、庶民的な雰囲気で応援したくなる歌手の一人です。
彼女の昨年11月7日発売の新曲『こころの灯り』は、私が受講している新曲歌謡レッスンの今年2曲目の練習曲です。
内容的にはしあわせ演歌になるのでしょうが、憂いを乗り越えての幸福感といったもので、主人公の女性は過去に色々と苦労をしているようです。そして心の支えとなった相手の男性は「今では遠い人」となっているので、離別か死別か、とにかくもう会えない覚悟で、その面影を抱きしめながらしっかり生きていこうという気持ちを歌っています。
メロディーは一見やさしそうに思えて、細かい部分の抑揚が意外と難しく、節回しが取りにくい曲です。レッスンでみんなが斉唱したときも、講師から「全体的に重く聞こえる」と注意がありました。「憂い」と「幸福」の二面性があるこの曲の心情のバランスに留意してマスターしたいと思います。
この曲がカラオケでも広く歌われ、長いヒットになることを期待したいものです。