今回は、私が特に期待をする若手女性歌手の一人、津吹みゆさんの新曲で、10月26日に発売されたばかりの『おんなの嵯峨野路』です。
前曲の『壇ノ浦恋歌』に続く今年2枚目というハイペース、そして続けてのご当地ソングで、今度は京都の人気観光スポットの嵯峨野路が舞台です。
作曲は今回も彼女の師匠である四方章人氏で、曲調は安定感のある本格演歌に仕上がっていて、彼女の成長を実感させる大人の女性の歌唱が味わえます。
前曲では女の激しい情念が前面に出ていましたが、今回は恋する女性の一途な想いがひしひしと伝わってきます。
女性主人公は二年も待っているが、恋の成就まであきらめないと決意しています。「嵯峨野を捨てては生きられぬ」と言っているので、嵯峨野に旅をしているのではなく、故郷が嵯峨野のようです。
彼女のこれまでの曲の中でもベストと言えるような素晴らしい曲で、演歌ファンには自信を持っておすすめできます。
MVでは自然の中で歌う彼女の様子が美しく、特に表情がいいと思います。
まもなくデビューから8年になる彼女は、この曲で本格演歌歌手としてさらに大きく成長しそうです。