8月6日に発売された竹川美子さんのニューシングル『下田慕情』はオリジナル曲ではなく、伊豆の下田でずっと親しまれてきた曲ということです。
彼女の師匠である叶弦大氏がこの曲を発掘して、美子さんに歌わせることにより、まさに新しい命を得てよみがえるといった感じでしょうか。
彼女の持ち味はとても繊細な節回しだと思います。うなりや力強さに訴えるのではなく、女性らしい微妙な情感を実にうまく表現する歌手だと言えるでしょう。
この『下田慕情』を聴くと、そういった彼女の持ち味が十分に発揮されています。さすがに叶弦大氏は彼女の個性にぴったりなこの曲を歌わせたものだと思います。
私も先日この曲をカラオケで初めて歌ってみましたが、曲のあとに本人のコメント映像が流れ、ゆったりと歌ってくださいとのアドバイスがありました。
確かに歌っていてもゆったりといい気分になる曲です。
彼女はデビューから11年になり、すでに中堅演歌歌手としての地歩を固めていますが、この曲でますますステップアップしてほしいと思います。