これまでにこのブログで千葉一夫さんの曲を取り上げましたのは、2007年の『笛吹川』だけでした。今回この『霧雨川』を取り上げましたきっかけは、以前からここで話題にしております新曲歌謡レッスンの10月スタートの講座の、2曲目のレッスン曲がこの曲だからです。ちなみに1曲目は8月に取り上げた上杉香緒里さんの『鬼灯』でした。
千葉一夫さんは派手さはないものの、ひたすら王道演歌の道を歩み続けるベテラン歌手といったイメージがあります。この『霧雨川』も彼らしいしっとりと落ち着いた曲になっています。
この曲の主人公は女性で、道ならぬ恋にかける切ない心情がテーマです。特定の地名は出てきませんが旅情演歌で、霧雨川は固有名詞ではなく、曲のイメージにそって霧雨けむる川という意味で歌われています。
4行目までは思いのたけをぐっと表現し、5行目の「どうぞ隠して…」で気分を変えて優しく語りかけるところが聴かせどころだと思います。私もうまく歌えるように練習したいですね。
この曲のヒット、そして千葉一夫さんの今後の活躍を大いに期待したいと思います。