♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

佐々木麻衣 “約束岬”

2023年09月28日 | 演歌・歌謡曲

今年デビューの新人演歌歌手は、このブログで重点的に取り上げました梅谷心愛さんが何と言っても代表的なんですが、9月20日にはまたまた期待度の大きい新人女性歌手がデビューしました。

その名は佐々木麻衣さん、9月22日に22歳になったばかりで、デビュー曲は『約束岬』です。

彼女はTHEカラオケバトルというテレビ番組に以前から何度も出場していて、高得点を競う常連として有名だったようです。

レパートリーも演歌から歌謡ポップスまで幅広くこなすようですが、幼い頃から演歌歌手に憧れていて、演歌でのデビューになりました。

この『約束岬』は二人の愛を歌い上げる幸福感に満ちた曲になっています。出だしの歌詞が「ダルマ夕日が岬を松を」とあるのが印象的で、思い出したのが昨年の花咲ゆき美さんの『冬岬』で、これもダルマ夕日をテーマにしていました。

歌詞では「サッパ船」という変わった言葉も出てきます。これは三陸地域で使われる小型の磯船だそうですが、となるとこの曲は具体的な地名はないものの三陸地方の岬が舞台のようですね。

曲調はゆったりとしたメジャー調で、心地よく聴ける感じです。彼女の歌唱はさすがにカラオケバトルの王者と思わせる安定感があり、特に高音が美しく、こぶしをあまりきかせていないのもいいと思います。

作曲は南乃星太氏という割合新進の方のようで、作詞は旬一氏とこちらは検索してもこれまでの実績はありません。

彼女にはこれからの演歌界を背負って立つような活躍を期待したいところです。

この曲はカラオケでも多くの人にチャレンジしてほしい一曲で、広くおすすめできます。

https://www.youtube.com/watch?v=xWdH91H6N7o

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駿河ヤマト “ズルい男に乾杯 !!”

2023年09月22日 | 演歌・歌謡曲

今回は男性歌手で、初めて取り上げる駿河ヤマトさんですが、実のところこの歌手を取り上げるつもりは数日前までは全くなく、新人女性演歌歌手と中堅どころの女性歌謡曲歌手の新曲を予定していました。

きっかけになったのは先日配信されたYouTubeの「ようこそ!ENKAの森」のチャンネルで、毎月演歌の新曲がいくつか紹介される中でこの8月23日に発売された『ズルい男に乾杯!!』がありました。

それで特に注目することもなく初めて聴いていたところ、即座に声がいいなと思い、何か光るものを感じた次第です。

この駿河ヤマトさんは、以前から「はやぶさ」という演歌系のコーラスグループのメンバーの一人で、今回ソロデビューしたわけですが、「はやぶさ」の活動も続けるようです。

私は「はやぶさ」は「純烈」のライバル的存在かなといったイメージで見ていて、あまり関心はなかったので、彼のこともほとんど知りませんでした。

この『ズルい男に乾杯!!』って面白いタイトルだと思いますが、これは女性主人公の恋心を歌っていて、「ズルい」はアイロニーで、浮気性だけど私を惚れさせるずるい男ねと言っているわけです。

曲調は小気味よく流れるようなテンポで進むムード歌謡といったところで、昭和歌謡の気分がただよっています。

彼の声がいいと感じたことを先に書きましたが、こういうムード歌謡にはよく似合っていると思います。何でも彼はムード歌謡ばかり聴いて育ったそうなので、体に染みついているのでしょうね。

こういった曲は聴くのも歌うのも気軽に楽しく、体でリズムを取りながらというのがいいと思います。

カラオケではちょっと格好をつける感じでしょうか。決めのポーズなどいろいろ工夫するのも面白いかなと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=8WT7EmlZkt8

 

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三木ゆかり “東京ジェラシー”

2023年09月14日 | 演歌・歌謡曲

今回も引き続き女性歌手で、またまた初めて取り上げる方になります。

三木ゆかりさんは、2017年に『紅の雨』という曲でデビューしていますが、私は全然知りませんでした。今回2曲目のシングルとなる『東京ジェラシー』がようやく9月6日に発売されています。

普通はデビュー曲が出ると大体1年後、遅くとも2年後までにはセカンドシングルが出るのですが、私がデビュー以来応援していた石川えりなさんのように、10年前にデビューした後、いつまで経ってもセカンドシングルが出ないという例もあります。

まあ三木さんの場合は6年ぶりにセカンドシングルが出たわけで、新たな気持ちでスタートするといった心境かと思います。

私がこの『東京ジェラシー』の曲を知ったきっかけは、YouTubeでたまたま目にしたMVです。聴いてみてなかなかよくできた歌謡ポップスだなと思いました。

三木さんの歌唱はややハスキーな声でノリがよく、こういうリズミカルで力強い曲には向いていると感じました。

曲の内容は、女性主人公が道ならぬ恋の揺れる想いを次々繰り出していく都会的なムードに満ちたものです。

「歌謡ロック」と銘打っていて、リズミカルな80年代の歌謡ポップスを思い起こさせるような曲調で、歌謡曲ファンだけでなくポップスのファンにも広く受け入れられると思います。

MVもよくできていて、彼女の歌っている姿は格好いいし、また間に次々と出てくるワイングラスのアップの映像がとっても印象的です。

歌謡曲ファンにとってはカラオケでチャレンジするのも面白い曲で、こういう曲を発表会で披露したらきっと受けると思います。

 

https://www.youtube.com/watch?v=n8vGC7qXuIk&list=RDn8vGC7qXuIk&start_radio=1

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川井聖子 “愛しいひと”

2023年09月11日 | 演歌・歌謡曲

今回は女性歌手に戻りまして、川井聖子さんという奈良市出身の演歌歌手の9月6日発売の新曲『愛しいひと』です。

実を申しますと、この曲は私が特に気に入っているシンガーソングライター、小田純平さんの作曲ということを知り、注目したものです。

小田氏は直接のお弟子さん以外にも随時曲を提供していて、演歌ではしっとりと情感にあふれるいい曲が次々出ています。

昨年も沖田真佐美さんの『雪枕』といういい曲がありましたが、この『愛しいひと』も同じく作詞が伊東美和さんで、女歌の名コンビによるものです。

川井聖子さんはこれまで知らなかった歌手で、このブログでも初めて取り上げますが、2001年のデビューなので結構キャリアのある方です。

彼女は奈良市の観光大使であり、旧奈良少年刑務所への慰問活動などこれまで地元での活動が中心だったようです。

内容的には女歌演歌の定番といった感じで、別れを決めたけれど想いを断ち切れない切なさをしっとりと歌い上げています。

イントロから小田さんらしいメロディーが流れ、サビの盛り上げ方なんかはさすがにいいなと感じます。

川井さんの歌唱は語りかけるように歌い出し、コブシはあまりきかせず、親しみやすい歌い方をしています。

作曲者から注目した曲ではありますが、いい曲なので演歌・歌謡曲ファンには広くおすすめできます。

 

ショートバージョンMV

https://www.youtube.com/watch?v=0zIOiPksvqM

 

静止画フルバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=suCB-1o5lgM

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伊達悠太 “土砂降りの雨だから”

2023年09月02日 | 演歌・歌謡曲

前回に続いて男性歌手です。今回は伊達悠太さんで、35歳とそんなに若くはないですが2012年のデビューですからキャリアとしては若手ですね。

私もこの名前には記憶があると思ったら、このブログでも5年前に『俺とカモメと日本海』という曲を取り上げていました。北海道の伊達市出身なのでこの芸名にしているようです。

8月16日に新曲『土砂降りの雨だから』が発売されています。

まずこのタイトルについてですが、「土砂降り」ってあまり上品な言葉ではないですね。歌謡曲では古いところでは春日八郎さんの『あん時ゃどしゃ降り』があり、また和田アキ子さんの1969年セカンドシングル『どしゃ降りの雨の中で』は彼女の出世作になっています。

まあそれだけインパクトのあるタイトルではあります。そしてこの『土砂降りの雨だから』はタイトルに似合わず(?)女性主人公の曲なんですね。

強い雨の降りしきる中での別れの情景が目に浮かんでくるような、ムードたっぷりの本当にいい曲だと思います。

タイトルどおりの歌詞で語りかけるように始まる歌謡バラードは、作曲が歌謡曲づくりの名手であるシンガーソングライターの杉本眞人氏、また作詞は女性の細やかな感情表現が得意な朝比奈京仔氏、そして編曲は演歌・歌謡曲で数多くの実績がある猪股義周氏という豪華メンバーによるものです。

私はこの曲を最初聴いたときは男性主人公の曲かなと思いましたが、2番の歌詞に「あんた」「あたし」が出てくるので女性主人公かと気付きました。ただ、昨今は女性と男性の言葉づかいもほとんど差がなくなってきているので、この曲の歌詞もそういった現代的な感覚で作られているようです。

伊達悠太さんにとってはこういうタイプの曲は新境地のようですが、なかなかうまくこの曲の心情を歌い上げていると思います。

とにかくこの曲は杉本メロディーのよさが存分に味わえるので、まず聴いてみてください、そしてカラオケでも果敢に挑戦してみてくださいと言っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=rVVXJ3cx1gI

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