森山愛子さんは4年前の『会津追分』以来、女性主人公の旅情演歌がすっかり板に付いた感があります。
11月10日に発売された新曲『ひとり風の盆』も、その路線にのったすごくいい曲です。
テーマはタイトルから明らかなように、越中富山の「おわら風の盆」で、石川さゆりさんの『風の盆恋唄』でも歌われた伝統ある民謡行事です。
この曲の内容は、失恋の悲しみを抱いた女性主人公が、二人で来ようと言っていた風の盆を一人で訪れたときの切ない心情を描いています。
作曲は彼女の曲をほとんど手がけている師匠の水森英夫氏で、曲調はマイナー演歌の王道といった安定感があり、とっつきやすそうでいて細かい節回しに工夫があり、カラオケファンには手応えがある曲だと思われます。
どっしり落ち着きのある彼女の歌唱は、演歌ファンの耳に心地よくなじむことでしょう。
YouTubeではこの曲の発表会見で彼女が地元の人と一緒におわら豊年踊りを踊っている動画がアップされていて、この曲の心境を体感しようとの意気込みが感じられます。
デビュー時から彼女を応援する者の一人として、演歌歌手としての成長は大変うれしいですし、さらなる飛躍をこの曲で期待したいです。
MV
https://www.youtube.com/watch?v=TiAoTDvUsy8
発表会見
https://www.youtube.com/watch?v=V21KVpHYUH0