3か月ぶりに男性歌手、それも新曲紹介では初めて取り上げる和田青児さん。新曲のタイトルが「ぼちぼち」とはまたいいですね。北島三郎師匠のもとでデビューして10年、6月には喉の手術をして休養していましたが、ぼちぼちとマイペースで歌手活動を再開するといったところでしょうか。
最近、演歌歌手がフォーク調の曲を出すことがよくありますが、この曲もフォーク調でなかなかいい味わいを出しています。テーマはいわゆる望郷で、もう3年も故郷に帰っていない主人公が電話をして懐かしく思う心境を歌い上げています。電話の相手は明確ではないものの、母親というのが一番しっくり来ます。もっとも相手は父親でも兄弟姉妹でもいいし、恋人でもいい。それはこの曲を聴く人それぞれが思い描けばいいのだと思います。
和田青児さんは、5年前に姫路で竹川美子さんと二人でゲスト出演されたときに生で聴いています。世間慣れしたあんちゃんといったイメージで、正直なところこれまであまり好感を持ってはいなかったのですが、この曲でちょっと見直しました。カラオケのレパートリーにも加えようかと思います。