♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

あさみちゆき “新橋二丁目七番地”

2013年01月22日 | 演歌・歌謡曲

少し前の昨年3月にシングルカットされた曲を取り上げます。あさみちゆきさんは今年でデビュー10年になります。私が彼女を初めて知ったのは、デビュー間もない2003年6月のNHK歌謡コンサートでした。「紙ふうせん」はフォーク調の哀愁を帯びた曲で、この歌手には何か光るものというか、スケールの大きさを感じました。その感触は当たっていて、地道ながら彼女なりのスタイルを確立して、活躍していると思います。

この曲は、実際に新橋駅前で40年以上も靴磨きを続ける老女をテーマにした曲です。こういう一庶民の人生を取り上げて歌うというところにこの曲の価値があります。
靴磨きという職業自体が今では見かけなくなってしまったのに、それを長年にわたって続けること自体が非凡な事であり、まさに歌の主人公にふさわしいと言えるでしょう。

この曲を聴いていると、地道に一生懸命生きることの大切さを感じます。
これからも彼女には、日常の生活に根差した、生きる希望を与えてくれるような曲を歌い続けてほしいと思います。
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岩佐美咲 “もしも私が空に住んでいたら”

2013年01月20日 | 演歌・歌謡曲

昨年2月に「無人駅」でAKB48からソロデビューした演歌歌手、岩佐美咲さんの第二弾シングルが年明け早々に発売になりました。曲の感じは演歌というよりは、ポップス調のバラードといった色合いが濃いものになっています。

アイドルグループからの演歌歌手といえば、かつてはおニャン子クラブからの城之内早苗さんがいます。今回も同じ秋元康氏のプロデュースで、さすがに色々と仕掛けてくるという感じがします。

岩佐さんはソロ歌手としてはまだまだ課題はあると思いますが、何といっても話題性は相当なものですから、それを武器にこれから歌唱に磨きをかけていけばいいでしょう。

これからの彼女の活躍に大いに期待したいと思います。また、他の若手演歌歌手にとってはいい刺激になるので、発奮して努力してほしいものです。
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みずき舞 “知床恋文”

2013年01月14日 | 演歌・歌謡曲

みずき舞さんについては、2004年の再デビュー以来、歌謡曲系の歌手として期待していましたが、いつの間にか和服で幸せ演歌専門みたいな感じになり、少し違和感を持っていました。

今回の新曲「知床恋文」は抒情的な歌謡曲路線に戻った感じで、期待が持てます。
知床といえば、古くは森繁久弥氏の「知床旅情」があり、最果ての荒涼とした風景のイメージがあります。この「知床恋文」もイントロで吹きすさぶ風の音があり、冒頭から荒涼とした雰囲気です。そしてみずき舞さんの優しい歌声により、情感がそこはかとなく高まって来るのです。

この曲は歌詞の中にちりばめられた単語が大変印象的です。「アパート」「角部屋」「うたた寝」「パン」といった何気ない日常風景があるかと思えば、「ディーゼル」「ハマナス」「クリオネ」という印象的な言葉もあり、全体的にこの曲のイメージをうまく表現していると思います。

今回の新曲ですが、ジャケ写が妖艶でいいと思います。美人の彼女だからこそ引き立つ写真でしょうね。

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竹川美子 “恋しずく”

2013年01月04日 | 演歌・歌謡曲

新年明けましておめでとうございます。本年もどの程度のペースで書き込めるかわかりませんが、何とか続けていければと思いますので、よろしくお願いします。

さて、今年最初に取り上げますのは、12月に発売された竹川美子さんの新曲『恋しずく』です。
竹川美子さんは、早いもので今年でデビュー10周年になります。デビュー曲『江釣子のおんな』は、平成演歌の名曲としてカラオケの定番曲になっています。私も初めてテレビで見て以来ファンになり、キャンペーンにも何度か足を運びました。

彼女は今や中堅演歌歌手として、安定した活躍をされていますが、演歌の衰退が如何ともしがたく、メディアに出る機会が少ないこともあって、実力がありながら一般的な知名度が低いのは残念です。

さて、この『恋しずく』ですが、作詞者の佐野源左衛門一文氏が目につきました。佐野氏といえば、その武士のようないかめしい名前もさることながら、『紙のピアノ』で2003年の日本作詞大賞新人賞を受賞されたことで記憶に残っています。この曲は川野夏美さんがNatsumiという名前で歌って、なかなか印象的な歌詞でした。

『恋しずく』の歌詞は、特に奇をてらったものではなく、切ない女心をうまく表現しています。竹川美子さんの歌唱も、持ち味の繊細さが存分に発揮されていて、高音が耳に美しく響きます。

演歌を聴く心地よさといったものを存分に味わうことができるいい曲なので、ぜひ息の長いヒットになってほしいと思います。
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