♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

多岐川舞子 「夜汽車の女」 

2009年04月19日 | 演歌・歌謡曲

「夜汽車の女」といえば、五木ひろしさんの初期に同じタイトルの曲がありましたが、多岐川舞子さんの先月発売の新曲です。

多岐川舞子さんは、いわば中堅どころの演歌歌手として着実に活躍されています。私なりのイメージとしては、しっかり者でちょっと気が強そう。それでいて女性としての艶やかさに満ちていて、なかなか気になる存在ではあります。歌唱については張りのある高音が心地よく響き、表現力にすぐれていると思います。

この曲は、未練を断ち切って北へ帰る女性の心情がテーマで、各コーラスの最後のフレーズで「北へ北へ北へ」と3回くり返すことで、強い意志を表わしています。演歌にはよく「北へ向う」情景が出てきますが、やはり北というのは哀愁を誘うイメージがあるのでしょう。

曲の感じとしては歌謡曲のテイストのある演歌です。カラオケで人気が出る曲のように思います。
それからジャケ写がなかなかいいですね。黒一色のバックに映える多岐川さんの着物姿は本当に艶やかで素敵です。
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大沢桃子 「石割桜」

2009年04月11日 | 演歌・歌謡曲

3週間ぶりの更新となりました。これからも無理のない程度に続けたいと思っていますので、ご容赦のほどを。

さて、今がちょうど桜の見ごろという所も多いと思いますが、今回も桜にちなんだ曲で、岩手県出身のシンガーソングライター演歌歌手、大沢桃子さんの「石割桜」を取り上げます。

「石割桜」のことは浅学にして知らなかったのですが、盛岡市にある天然記念物の桜で、樹齢360年を越え、文字どおり巨大な花崗岩の割れ目から勇壮に生えているそうです。ですから当然この曲は彼女の出身地のご当地ソングということになります。

この曲は苦難を乗り越えていく人生を石割桜になぞらえた、力強い人生応援歌となっています。
曲調はイントロからまことに勇壮で、尺八が前奏、間奏に効果的に用いられています。大沢桃子さんは肩肘を張らず優しく歌い出し、要所はきっちり締めるという感じです。人生応援歌の場合、あまり感情を前面に出すと嫌味になるので、その点彼女の歌唱は好感の持てるものになっています。

作詞作曲はもちろん彼女自身のペンネーム、なかむら椿さんです。
歌手活動、そして曲作りと彼女の活躍をこれからも応援していきたいと思います。

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