♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

川野夏美 “北の恋情歌”

2024年08月31日 | 演歌・歌謡曲

8月28日に発売されたばかりの川野夏美さんの新曲『北の恋情歌』を取り上げます。

川野さんは近年、センスのいい歌謡曲を次々に歌っていて、歌謡曲の女性旗手といったイメージでした。近いところでは『空席』『裏窓の猫』あたりはいい線を行っていたと思います。

そうかと思えば『想い千すじ』『紅い螢』といった演歌寄りの曲では女性の情念をうまく表現していて、幅の広さを見せています。

今度の『北の恋情歌』はまた演歌のほうにシフトして、孤独感、寂寥感を前面に出したとってもいい曲になっています。

女性主人公が北国の港にある部屋でひとり、別れた相手のことを想いながら淋しさをかみしめるといった内容です。

全体的な雰囲気では八代亜紀さんの名曲『舟唄』の世界観に通じるものがあります。

前半では淡々と一人で海を眺めている情景が語りかけるように歌われ、「淋しいね」の部分で感情が一気に高まります。

音域が広く、感情表現などカラオケでは難しい曲と言えるかもしれませんが、人気曲になることは間違いないでしょう。

是非多くの人に聴いて歌ってもらいたい一曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=uqtxuDeWTLQ

 

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石原詢子 “風花岬”

2024年08月22日 | 演歌・歌謡曲

今回取り上げますのは、今年でデビューから36年になるベテランの女性演歌歌手、石原詢子さんの7月10日発売の新曲『風花岬』です。

昨年の『五島椿』に続いて、彼女自身が「いとう冨士子」のペンネームで作詞作曲を手がけた曲で、すっかり演歌のシンガーソングライターとしての地位を確立した感じです。

この『風花岬』はゆったりとしたメロディーの曲で、淡々と感情を内に秘めたようなとっても味わい深い曲です。

内容は、女性主人公が岬に立って、別れた相手を想いながら孤独をかみしめる切ない感情を歌ったものです。

歌詞では各コーラスで「ひらり」「ちらり」「ふわり」とオノマトペが効果的に使われていて、また「風」「雪」「花」をキーワードに印象的に情景を描写しています。

さらに歌詞を見ていくと、「心を突き刺す未練」「胸の隙間に舞う風花」といったなかなかうまい表現があり、彼女は作詞家としての才能も優れていると感じます。

カラオケでは地味な印象があるかもしれませんが、こういう曲をうまく工夫して歌うと聴く人の心に刺さると思いますので、是非多くの方に歌ってほしいと思います。

 

MVフルバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=7Jbc79eEetw

 

本人コメント動画

https://www.youtube.com/watch?v=j6D0l6CZu7o

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角川 博 “恋泣きすずめ”

2024年08月09日 | 演歌・歌謡曲

今回取り上げますのはベテラン演歌歌手、角川博さんの8月7日に発売されたばかりの新曲『恋泣きすずめ』です。

角川さんといえば女歌の名手といったイメージが強く、この曲も女性主人公の切なさをテーマにしています。

この主人公は演歌によくあるパターンで、ネオン街の居酒屋の女将さんのようで、思い人が戻ってくるのを待ちわびているといったシチュエーションです。

内容的にはつらさ、悲しさを歌っているのですが、曲調はメジャーでなかなか軽快で、切なさを明るさでまぎらわすといった感じです。

雀の出てくる演歌はこれまでもいくつかありますが、よく見かける鳥でおどおどしたイメージもあるからかもしれません。

王道演歌で角川さんの真骨頂が味わえる、とってもいい曲ですので、演歌ファンには広くおすすめできます。カラオケでは男女を問わず人気曲となりそうです。

 

MVショートバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=VB8lM5NGRag

 

静止画フルバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=gz6MP6wTtm8

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