山本あきさんの2月に出た新曲です。まずこの「男女川~みなのがわ~」というタイトルがちょっとインパクトがありますね。私は大相撲の歴史にも少し興味がありまして、戦前に「男女ノ川」という四股名の背の高い横綱がいたことを連想しました。「男女川」は筑波山に流れる実在の川で、横綱「男女ノ川」もこのあたりの出身だそうです。
ユーチューブに山本あきさんによるこの曲のコメント動画がアップされています。
この曲は古代日本の万葉時代、若い男女が年に一度集まって歌い踊る、歌垣という行事がモチーフになっているとのことで、主人公の女性は、男性からの求愛を待つ古風なタイプです。
サビの「さらさら流る 秋の男(ひと) しんしん積もる 冬の女(ひと)」の部分が、メロディーも歌詞も印象的です。この男と女の対比は、意味深長で味わい深いですね。
山本あきさんの歌唱は、この曲の幽玄で雅な中にも熱い感情を秘めたところを、うまく表現していると思います。
彼女はコメント動画の中で、マラソンが好きで東京マラソンにも参加したことを言っています。歌手も体力が大事なので、いい趣味ですね。演歌・歌謡曲系のホープとして大いに期待しています。