♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

山本あき “男女川~みなのがわ~”

2011年05月29日 | 演歌・歌謡曲

山本あきさんの2月に出た新曲です。まずこの「男女川~みなのがわ~」というタイトルがちょっとインパクトがありますね。私は大相撲の歴史にも少し興味がありまして、戦前に「男女ノ川」という四股名の背の高い横綱がいたことを連想しました。「男女川」は筑波山に流れる実在の川で、横綱「男女ノ川」もこのあたりの出身だそうです。

ユーチューブに山本あきさんによるこの曲のコメント動画がアップされています。
この曲は古代日本の万葉時代、若い男女が年に一度集まって歌い踊る、歌垣という行事がモチーフになっているとのことで、主人公の女性は、男性からの求愛を待つ古風なタイプです。

サビの「さらさら流る 秋の男(ひと) しんしん積もる 冬の女(ひと)」の部分が、メロディーも歌詞も印象的です。この男と女の対比は、意味深長で味わい深いですね。
山本あきさんの歌唱は、この曲の幽玄で雅な中にも熱い感情を秘めたところを、うまく表現していると思います。

彼女はコメント動画の中で、マラソンが好きで東京マラソンにも参加したことを言っています。歌手も体力が大事なので、いい趣味ですね。演歌・歌謡曲系のホープとして大いに期待しています。

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花田真衣 “釧路哀歌”

2011年05月27日 | 演歌・歌謡曲

本当に久しぶりの更新です。前回の書き込みが3月6日で、その5日後に東日本大震災が発生したわけです。直接の影響がない地域に住んでいる者としても、この未曾有の大災害で、ブログどころではないという気持ちもありましたが、また自分なりに続けていければと思っています。
まことに遅ればせながら、この度の震災で亡くなられた方、被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。

さて、久々の更新に取り上げますのは、4月6日に発売された花田真衣さんの「釧路哀歌」です。これまでこの歌手の情報はほとんど知りませんでしたが、平成8年のデビューということで、もうけっこうベテランなんですね。平成19年に徳間ジャパンに移籍して、それまでの「麻衣」から「真衣」に改名したとのことです。

この曲を聴きますと、彼女のたいへん優しく、語りかけるような歌声がとてもいい感じです。演歌につきものと言っていい「こぶし」「うなり」はなく、流れるように心地よく歌い上げています。
メロディーは覚えやすく、淡々とした感じですが、それでいて何ともいえない哀愁味がただよう曲です。歌詞に「俺の恋しい 故郷だもの」とあり、男唄なんですね。花田さんは感情を抑え気味に男の哀愁をうまく表現していると思います。6分を超えるやや長めの曲ですが、そんなに長く感じられません。

あまり知られていなくても、いい歌手はたくさんいます。花田真衣さんもその一人でしょう。ぜひこの「釧路哀歌」がヒットして、広く名前を知られるようになればいいですね。

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