♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

花咲ゆき美 “雪窓”

2020年11月20日 | 演歌・歌謡曲

花咲ゆき美さんは新曲が出るたびに、その独自の歌の世界が光り輝きます。今回、11月4日に発売された新曲『雪窓』も期待にたがわず、とてもいい曲だと思います。

作曲は前曲『恋樹氷』と同じ国安修二氏で、この方は元々フォーク系のシンガーソングライターで、10年くらい前から演歌の作曲でも活躍しています。この『雪窓』は、三連符を主体に印象的な歌謡曲テイストのメロディーに仕上がっています。

内容は女性主人公が別れた相手への恋しい想いを切々と訴えるものです。別れたのが前の冬のようで、季節が巡ってまた冬になり、よけいに恋しさがつのるといったところでしょうか。

ドラマチックな曲の構成で、サビの「指が髪が胸が」のフレーズが一番のポイントとして、カラオケでも聴かせどころになるでしょう。

今回も彼女の表現力を十分に味わえる曲だと思います。また、彼女は髪をショートにしてイメージを変えており、MVやジャケ写ではエキゾチックな雰囲気が漂っています。

これからの季節にぴったりの曲で、大きなヒットを期待しています。

https://www.youtube.com/watch?v=VBIXb2Bscsw

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松原健之 “雪風”

2020年11月09日 | 演歌・歌謡曲

松原健之さんについては、2005年に彼がデビューした頃、このブログで何度かコメントしましたが、楽曲を単独で取り上げるのは今回が初めてになります。

イメージとしては歌謡曲系の中でもどちらかと言えば愛唱歌、歌曲という感じがしていたのは、彼の美しく澄んだ高音のイメージが強いせいでしょう。そして、それが大衆的なヒットに結びつかないマイナスにもなったように思われます。

今回9月30日に発売された新曲『雪風』は、事務所の先輩KANさんのアルバム曲をニューアレンジで提供されたものです。

聴いてみると彼の声にぴったりの美しいメロディーの曲で、このプロデュースは大当たりだと思いました。

またPVではハロプロのアイドルグループ「BEYOOOOONDS」の小林萌花さんがピアノ伴奏を担当していて、これも話題作りに一役買っています。

曲の内容は、降る雪を眺めながら、別れた恋人との再会を願う心情を詩情豊かに歌い上げたもので、これから冬に向かう季節にふさわしいラブバラードです。

カラオケでは難易度が高そうですが、歌謡曲ファンにはチャレンジの意欲がわく曲だと言えるでしょう。

歌謡曲とJポップの橋渡しを試みた意欲的な楽曲として、ジャンルを超えたヒットになるよう期待したいです。

なお、この曲はTBSテレビのワイドショー「ひるおび」の11月のエンディング曲になったので、これまで彼を知らなかった人にも広くその素敵な歌声が聴かれ、人気が高まることは間違いないでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=EOtMj0_0km0
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長保有紀 “思い出に抱かれて”

2020年11月02日 | 演歌・歌謡曲

長保有紀さんの10月7日発売の新曲『思い出に抱かれて』には二つの大きな特色があります。一つは歌謡バラードであること、もう一つは浪花もので大阪弁の歌詞であることです。

彼女は大阪府高石市出身なので、浪花ものはお手の物と思いますが、これまでそんなに多くはなく、しかも大阪弁の歌詞となると初めてのようにも思います。

これは浪花ものと言っても大阪の地名は出て来ず、心情的に大阪弁での表現がふさわしいとの意図があったようです。

キャッチコピーに「大人の艶と粋を感じさせる」とある通り、彼女の艶っぽさと粋な持ち味にぴったりの曲と言えるでしょう。

内容は、好きな男性の元を別れも告げずに去って行く女性の心情で、まさに彼との思い出に抱かれてこれから生きるというもので、タイトルがうまく工夫されていると思います。

歌詞の大阪弁について一つ細かい点を言うと、ラスト近くの「目を見てきっと 言えへん私」は「言うことができない」の意味なら「言われへん」になるはずで、この歌詞だと京都弁みたいですが、まあこれは納まりがいいからかもしれません。

それはともかく、哀愁ただよう、胸にぐっと来るメロディーの歌謡バラードで、また彼女の魅力の一面を存分に味わえる素敵な曲です。

これまで彼女の曲にあまり関心のなかった歌謡曲ファンにも是非おすすめしたい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=9x7uDhW8XZQ

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