♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

沖田真早美 “雪枕”

2022年11月25日 | 演歌・歌謡曲

 

     

今回は女性歌手で、初めて取り上げる歌手としては5人連続となる沖田真早美さんです。

彼女は1994年デビューなのでベテランの域と言えるでしょうが、これまではあまり印象にない歌手でした。

11月2日に発売された彼女の新曲『雪枕』に注目したきっかけは、作曲が小田純平氏だからで、聴いてみるとさすがに小田氏と思わせるいい曲でした。

作詞は伊藤美和氏で、小田氏とのコンビで多くの女唄の名曲があります。

沖田真早美さんにとっては小田氏の曲は初めてとのことで、彼女にはいい契機となるのではないでしょうか。

内容は女性主人公の切ない恋心で、冒頭の「今度いつ逢えますか」の問いかけで、曲のイメージが印象づけられ、王道の演歌とは一味違う節回しがとても魅力的だと思います。

彼女の歌唱は、この曲のイメージを大変うまく表現していると感じました。

カラオケでは演歌ファンを中心に人気が出そうです。

https://www.youtube.com/watch?v=EM1n5VM1jOI

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木川尚紀 “下手くそな生き方だけど”

2022年11月18日 | 演歌・歌謡曲

  

久しぶりの男性歌手は、この方もここでは初めてとなる木川尚紀さんで、今月17日に25歳になったばかりの若手歌手です。

2019年8月に『泥だらけの勲章』でデビューしており、セカンドシングルが9月21日に発売された『下手くそな生き方だけど』になります。

この曲は主人公が故郷をなつかしく思い出す内容の、フォーク調の歌謡バラードで、望郷歌謡と人生応援歌の要素を併せ持ったいい曲だと思います。

モチーフは有名なイソップ寓話の「うさぎとかめの話」で、祖母が読んでくれたこの話が好きで、うさぎよりかめのような生き方をしたいと思い、それが「下手くそな生き方」というわけです。

まあ、かめのような生き方は下手くそではなく、本当は上手な生き方だと思いますが、ここでは要領の悪い無器用な生き方を謙遜した表現のようです。

彼の澄みきった高音が聴いていて心地よく、爽やかな感覚に満ちています。

どなたにもおすすめできる曲だと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=rgL_X93eOTw

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茜つばき “湯の宿ばなし”

2022年11月11日 | 演歌・歌謡曲

   

ベテランの女性が二人続きましたが、今回は一転、新人女性演歌歌手の茜つばきさんです。

彼女は長崎県諫早市出身で、2018年の「全日本こころの歌謡選手権大会」でグランプリに輝いています。この大会はプロ・アマ問わず1,000名が参加したとのことで、彼女の実力のすごさがわかります。

地元での歌手活動を経て、10月5日に『湯の宿ばなし』でメジャーデビューした彼女のキャッチフレーズは「歌う天使」「演歌姫」だそうです。

曲の内容は演歌によくある温泉宿を舞台の不倫の恋なんですが、歌詞の冒頭でいきなり「不倫湯の宿」と出てくるのが目を引きます。作詞は山本安輝氏という方で、彼女の師匠であり、長崎で歌手活動もしているようです。

マイナー調の王道演歌で、妖艶な歌詞を情感こめて歌い上げる彼女は、MVで見せるその日本的な顔立ちもこの曲にぴったりだと思います。

演歌ファンには必ず注目してほしい期待の新星です。

https://www.youtube.com/watch?v=3tjN7OCNO6U

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夏木綾子 “夢花”

2022年11月07日 | 演歌・歌謡曲

   

今回も初めて取り上げるベテランの女性演歌歌手、夏木綾子さんです。彼女についても服部浩子さんと同じく、定型的な女性演歌のイメージが強く、あまり関心がありませんでした。

彼女の10月5日発売の新曲『夢花』に注目したきっかけは、「大戸ひろしの演歌レッスン」で服部浩子さんの『夜雨抄』のレッスン動画を見ていたとき、大戸氏がこの曲に言及していたからです。

聴いてみると、これも新しい感覚のあるいい曲だなと思いました。

内容としては、恋も未練も出てこない人生応援歌ですが、さりとて根性を前面に出すわけではありません。

夢を捨てず、明日に向かって歩いて行こうと優しく語りかけるような内容で、フォークのテイストがある愛唱歌の趣を感じます。

作詞作曲は、川中美幸さんの『越前岬』や香田晋さんの『手酌酒』などを作曲している岸本健介氏で、元々フォークも手がけていたとのことで、なるほどと思いました。

学校のコーラスなどで歌わせてもいいような曲で、老若男女を問わずどなたにもおすすめできる曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=zHr9ErWEeLw

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服部浩子 “夜雨抄”

2022年11月02日 | 演歌・歌謡曲

  

今回はベテランの女性演歌歌手、服部浩子さんです。彼女のイメージはマイナー調の王道演歌といったところで、これまであまり関心を持っておらず、このブログでも彼女の曲を単独で取り上げてはいませんでした。

9月28日に発売された新曲『夜雨抄(よさめしょう)』も正直なところ、またいつもの感じかなと予想していたのですが、改めてじっくり聴いてみて、これは全然違うぞと驚きました。

作曲は歌謡曲づくりの名手の杉本眞人氏で、この『夜雨抄』は杉本色いっぱいの趣がある、フォークテイストの歌謡バラードなんですね。

また作詞は女性の微妙な感情表現に長けた朝比奈京仔氏で、このコンビによる曲が素晴らしいのも納得です。

とにかくメロディーがいい感じで、そこにうまく歌詞をのせて語りかけていく、一度聴いたら強く印象に残る曲です。

内容はちょっと複雑で、女性主人公が恋する相手は、妻か恋人を亡くしていて、そのことによる感情の揺れといった微妙な心情を描いています。

服部浩子さんにとっては初めてとなるタイプの曲とのことですが、実にうまくこの曲の感性を歌い上げています。

これまで彼女に関心のなかった方にも是非聴いてみてほしい、おすすめの曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=d0MV5JYm1yA

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