川野夏美さんの新曲は、意外性のある曲です。6月5日に発売された『青い瞳(め)の舞妓さん』は、京都で海外からの観光客にも人気の舞妓体験を内容にしています。
これは企画シングルということで、ジャケットも彼女の顔写真はなく、自筆のイラストになっています。
主人公の女性の国籍はわかりませんが、歌詞に「オーロラのふるさと浮かぶ」とあるので、高緯度の地域です。お稽古事をしているし、季節も桜の季節から大文字送り火までで、割と長期に滞在している設定です。
その主人公が好きな相手に贈り物をしようかと迷い、逢いたいと歩き、願を掛けるという心情を第三者の視点で歌っています。
イントロや伴奏を聴いて懐かしい感じがするのは、同じ京都を舞台の70年代の名曲『京都慕情』や『京のにわか雨』などに似た雰囲気があるからでしょう。
彼女のやさしく温かみのある歌声は、こういう歌謡曲にぴったりだと感じます。
ユニークな曲をたずさえて、彼女の歌手としてのスケールがさらにアップするように思います。
https://www.youtube.com/watch?v=VpSk3pdok9g