岩波理恵さんをこのブログで取り上げるのは2回目で、ちょうど1年前の『流星エアポート』以来になります。ただそのときは「いわなみりえ」と名前が平仮名表記でしたが、今回は漢字表記になっています。
彼女は全日空のCAを経験した後、「走れ歌謡曲」という深夜のラジオ長寿番組のパーソナリティを長く務め、念願の歌手デビューを果たしたという異色の経歴を持っています。それだけに本当に歌を愛し、歌手の仕事に喜びを感じているに違いありません。
実は昨年12月に私は彼女の生歌を聴いています。大阪の梅田AKASOというライブハウスで若手女性歌手3人のジョイントコンサートがあり、その一人が岩波理恵さんでした。美人でスタイルもよく、客席でサイリウムを振っていた私にちょっと驚いたような目線で喜んでくれたのがとても印象に残っています。
その彼女の9月3日に発売された新曲『こんな夜(よ)はせつなくて』は、本当にいい曲で一度聴いてすぐに気に入りました。杉本眞人氏が作詞作曲とも手がけていますが、実にうまい曲作りをしていて、さすがだと思いますね。杉本氏が作詞もするのはあまりないと思いますが、それだけに思い入れが強い曲なのでしょう。
イントロのトランペットはどことなく物悲しい気分で始まり、メロディラインは何とも表現しがたい哀愁がただよっていて、本当に心地よくなります。
別れのせつなさをテーマにした曲でありながら、スケールが大きく、カラオケで歌えば爽快感がある曲でしょう。男女を問わず多くの人に永く愛好されるのではないでしょうか。私もぜひレパートリーに加えたいと思っています。