走裕介さんの曲を取り上げるのは一昨年の『知床挽歌』以来になります。その新曲は2月10日に発売された『一期一会』です。
はじめこのタイトルを知って、ちょっと最近の彼のイメージとは違うなとの印象を受けましたが、聴くとまた別の意味で違う印象を受けました。
『一期一会』は同名異曲がけっこう多く、意外にもJポップにたくさんあります。演歌では田川寿美さん、天童よしみさんが歌っていて、やはり人生応援歌で人との出会いをテーマにしています。
走裕介さんのこの曲では、吉幾三さんが初めて彼の曲の作詞作曲を手がけていて、演歌調ではなく、フォークのテイストをきかせた明るく元気のいい曲調になっています。
歌詞では各コーラスに出てくる「ひとりじゃなんにも出来ゃしねぇ 誰につけ ああ 意味がある」のフレーズに、この曲のテーマが集約されている感じです。
コロナ禍で人との出会いがなかなかままらならない中、この曲は希望と勇気を聴く者に与えてくれるように思われます。
彼の新しい一面が見られる曲であり、演歌ファンだけでなく幅広い層に受け入れられる曲で、多くの方におすすめしたい、とってもいい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=LTcwIBcrET4