♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

走裕介 “一期一会”

2021年02月25日 | 演歌・歌謡曲

走裕介さんの曲を取り上げるのは一昨年の『知床挽歌』以来になります。その新曲は2月10日に発売された『一期一会』です。

はじめこのタイトルを知って、ちょっと最近の彼のイメージとは違うなとの印象を受けましたが、聴くとまた別の意味で違う印象を受けました。

『一期一会』は同名異曲がけっこう多く、意外にもJポップにたくさんあります。演歌では田川寿美さん、天童よしみさんが歌っていて、やはり人生応援歌で人との出会いをテーマにしています。

走裕介さんのこの曲では、吉幾三さんが初めて彼の曲の作詞作曲を手がけていて、演歌調ではなく、フォークのテイストをきかせた明るく元気のいい曲調になっています。

歌詞では各コーラスに出てくる「ひとりじゃなんにも出来ゃしねぇ 誰につけ ああ 意味がある」のフレーズに、この曲のテーマが集約されている感じです。

コロナ禍で人との出会いがなかなかままらならない中、この曲は希望と勇気を聴く者に与えてくれるように思われます。

彼の新しい一面が見られる曲であり、演歌ファンだけでなく幅広い層に受け入れられる曲で、多くの方におすすめしたい、とってもいい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=LTcwIBcrET4


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椎名佐千子 “潮騒みなと”

2021年02月14日 | 演歌・歌謡曲


椎名佐千子さんは、最近3曲続けて京都府と福井県のご当地旅情演歌が続きましたが、2月10日に発売された新曲『潮騒みなと』は、具体的な地名が出てこない曲になっています。

曲調は、まさに王道のメジャー演歌といった感じで、内容的にも港で去りゆく人を見送り、また帰りを待ちわびるという演歌の定番の一つです。

中堅歌手としての風格が出てきた彼女にとっては、まことにふさわしい曲だと思います。

作曲は、最近ずっと彼女の曲を手がけている岡千秋氏ですが、作詞のほうは森田いづみ氏で、この方は彼女の曲を初めて書いています。

森田いづみ氏を調べると、これまで野村美菜さんや水田竜子さんの曲を多く書いておられる、比較的新進の作詞家のようです。

歌詞を見ると、奇をてらわず素直に女性の心情を表現していて、好感が持てます。

彼女の歌唱は、メジャー演歌らしく力強さの中にさりげなく切なさを盛り込み、うまさが際立っています。

演歌ファンの心をゆさぶる王道演歌で、カラオケでも多くの人に親しまれるに違いないでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=Am6x6esbwEY

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真木ことみ “東京しぐれ”

2021年02月09日 | 演歌・歌謡曲

真木ことみさんの1月27日発売の新曲は『東京しぐれ』です。

東京がタイトルに入っていると都会派歌謡といったイメージがあり、これまでの彼女とはちょっと違うように思ったのですが、聴いてみれば彼女らしい曲でした。

彼女の持ち味である低音をきかせた男唄で、東京の地名が入っているもののご当地ソング色は薄いです。

歌詞の「東京しぐれ」の部分は他のフレーズに替えてもいいくらいで、むしろタイトルは各コーラスのラストのフレーズ「いちず花」がふさわしい気もします。

メロディーはイントロから懐かしい雰囲気で、何かゆったりした気持になるいい曲だと思います。

男唄ですが、相手の女性を思いやる繊細な心持ちがこもっていて、冒頭から若くして亡くなった相手の母親のことが歌われ、ストーリーを色々想定させるものです。さすがは女性の繊細な心情をうまく表現する朝比奈京仔さんの歌詞だなと思いました。

これは演歌ファンにきっと心地よく感じられる曲だと思いますし、男女を問わずおすすめしたいです。

https://www.youtube.com/watch?v=s0t0WeKsL8g

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