昨年3月に「夢かえる」でデビューした森川つくしさんの待望のセカンドシングル「母ゆずり」が11月に出ました。デビューから1年8か月で2枚目というのは遅いようにも思えますが、竹川美子さんの場合は2年4か月でしたから、そんなに遅いほうでもありません。
この「母ゆずり」は、タイトルのイメージではしっとりした母もの演歌のようですが、聴いた感じは明るい青春歌謡です。御三家や三田明さん、梶光夫さんなどが活躍していた頃を思わせる懐かしい印象のメロディーです。歌詞の内容は、森昌子さんの「おかあさん」のような母に対する感謝のメッセージになっています。
森川つくしさんは純情可憐を絵に描いたような歌手で、素人っぽさが魅力ともいえます。歌がすごくうまくて存在感のある歌手の曲に聴き惚れるのもいいですが、彼女の場合は聴いていて本当に親近感が感じられ、いわゆる癒し系として貴重な存在といってもいいでしょう。このまま持ち味を生かして活躍してもらいたいものです。