♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

にしん・TABOOを購入

2006年04月30日 | 演歌・歌謡曲
             
★にしん『TABOO』のCDを買おうとしたが、いつも行くCDショップの演歌・歌謡曲のコーナーには見当たらない。あるいはJ-POPのコーナーかと思って探すもムダだった。京都では有名な老舗でもこんなものだ。取り寄せ、ネット通販の方法しかないと思っていたが、京都駅前のデパート内にある東京資本の大手CDショップに行ってみるとあった。それも壁面の注目・話題盤の一つとして並べられ、棚にも2枚あり、満を持して購入した。

★帯のキャッチコピーが面白い。「全世代対応型ボーカルダンスデュオ にしん」 これはTJCのサイトにも書いてあり、にしんを一言で表現するとこうなるようだ。ユニークなのは次の「テレサテンさんを失くして十一年、僕らはやっと彼女の心象風景を紡ぐ歌をみつけたのかもしれない!?」のコメントだ。
テレサ・テンとなると、ちょっとイメージが合わないように思うのだが、昭和歌謡のラストを飾る歌姫の感覚を引き継いでほしいとの願いなのだろうか。

★このCDには『TABOO』のほか、『朧月心中』 『風見鶏のブルース』の合計3曲が収録されているが、意外にもカラオケは入っていない。カラオケより、歌をじっくり聴いてほしいとの意図なのかもしれない。

★『TABOO』は、ストレートでシンプルな表現の歌詞がいい。「理屈などつけたら 愛が冷めるわ」など、とても直截的でいいと思う。また、英語の歌詞の使い方がうまくてイヤ味を感じさせない。
カップリングの『朧月心中』は、アニマルズの『朝日のあたる家』を思わせるようなイントロで始まる。全体に重い感じのリズム&ブルースだ。
もう1曲の『風見鶏のブルース』は、軽快なフォーク調のギターの伴奏が印象的。ニューミュージック初期の頃のような味わいがある。

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やはりよくない歌コン金メダル

2006年04月25日 | 演歌・歌謡曲
★新企画のNHK歌謡コンサートを初めて見た。全体的な印象は悪く言えばがさつで軽薄、良く言えば気楽で明るい。私は前に比べてすべてマイナス評価とは思わない。歌を楽しく聴くという点ではいい面もいくらかは感じる。

★ただし、歌コン金メダルは予想通りよくない。あんなやり方では若手歌手がかわいそうだ。1コーラスしか唄わせないのなら、せめてもっと小沢亜貴子にトークをさせればいいのに、小田切アナと前川清ばかりしゃべっていたのは見苦しい。『虹のむこうに鐘が鳴る』の歌唱は、緊張していたのか声の伸びがよくなかった。ウチワを上げてもらえるか気にしながらでは、落ち着いて唄えないのだろうか。
それでも観客は95%がウチワを上げた。でもこんな数字は何の意味もない。

★そのほかの出演歌手の印象を前半の6曲だけ・・・

五木ひろし 『千曲川』
こういう唱歌っぽい曲はもっと平板に唄った方がいいように思う。持ち歌の自負があるのか変にいじっているような感じだった。

山本譲二 『奥入瀬』
五木ひろしに比べ、ストレートな歌唱で好感が持てた。

水森かおり 『熊野古道』
歌はうまいが、曲に新鮮なイメージが感じられない。

冠二郎 『横浜物語』
声の調子が良くなかったのか、低音が聴きづらかった。

小金沢昇司 『恋の町札幌』
彼の持つ雰囲気にはよく似合った曲だと思う。

八代亜紀 『ブルーライト・ヨコハマ』
初めて唄うというので価値があった。自分なりの個性を出して面白い感じだった。

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日本クラウンヒット賞

2006年04月23日 | 演歌・歌謡曲
★最近、忙しくてずっと帰宅が遅かったせいもあり、テレビ・ラジオの歌謡番組をほとんど視聴していない。NHK歌謡コンサートも新企画になってから一度も見ていないが、悪い評判ばかり耳にする。特に「歌コン金メダル」というコーナーで、若手歌手に1コーラスだけ唄わせて客席のウチワが上がった%によりメダルの色を決めるというのが酷評されている。思うに民放のバラエティ番組、お笑い番組の要素を取り入れたということなのだろうか。
若手とはいえ1コーラスしか唄わせないというのは失礼だし、それで観客に二者択一で評価させるのはあまりにも歌手をバカにしている。出してやるだけありがたく思えというNHKの居丈高な姿勢が見え見えだ。まあ見ずに批評するのもどうかと思うし、25日の歌コンには小沢亜貴子が出て『虹のむこうに鐘が鳴る』を唄うとのことなので、見るだけは見てみよう。

★ところで21日に放送された「サブちゃんと歌仲間」を録画でようやく見た。17年度日本クラウンヒット賞の授賞式の模様だった。竹川美子も『室津のあなた』でシングルヒット賞を受賞(^_^)v 
17曲のうちの一つとはいえ、受賞したのはうれしいことだ。受賞後のインタビューは成世昌平といっしょに受けていた。この二人は昨年の持ち歌交換CDが取り持つ縁で、いいコンビになっている感じ。二人によるデュエットの企画も面白いと思うのだが。
一方で大黒裕貴、神園さやかが敢闘賞というのは少し淋しい。いずれもクラウンの何周年かの記念新人だったと思うが、会社も一頃ほどの力を入れなくなった感じだ。

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城山吉之助という歌手がいた

2006年04月22日 | 演歌・歌謡曲
★今回はかなり昔のことを書いてみようと思う。ふと思い出した曲が、城山吉之助の『高速一号線』だ。確か東京オリンピックのあとくらいに出た曲だと思う。お正月(おそらく昭和40年)に家族でテレビを見ていたとき、新人歌手の曲を次々に放送する番組があって、そのときに初めて聴いて印象に残ったのがこれ。城山吉之助の第一印象が、坂本九に似ていて、「これ坂本九の真似してるんとちゃう。」なんてみんなで言っていた。坂本九自身も、「僕の弟みたいな気がする。」と言っていたように思う。

★『高速一号線』という曲は、今から思えば青春歌謡になるのだろう。歌詞はうろ覚えだが、「東京ハイウェイ 高速一号線 僕らにゃ夢がある 虹よりでっかいね 胸をはって アクセル踏んで ぶっ飛ばせ 羽田空港も 呼んでいる」といったもの。その番組では歌のあいだにバックで体操選手が鉄棒の演技をやっていた。当時は東京オリンピックで日本の体操選手が大活躍した印象が強かったからだろうが、高速一号線と鉄棒と何の関係があるのかと思った。

★城山吉之助にはこのほかに、NHKの「夢であいましょう」の昭和40年8月の「今月の歌」になった『モンキー・ボン・ダンス』という面白いタイトルの曲があった。当時流行していたモンキーダンスと盆踊りをミックスさせたもの。このときバックでウチワを持って踊っていた若い男女のうちに、デビュー前の森進一がいたというのを、スターの過去を探るような特集番組でやっていた。

★城山吉之助はその後どうなったのか、いつの間にか顔を見せなくなり、忘れられてしまった。覚えている人も少ないかもしれない。曲が大してヒットしたわけでもなく、スター性にも欠けていたから。
バックで踊っていた森進一のその後の大活躍と対比すると、何とも非情なことではある。

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演歌新曲を試聴

2006年04月19日 | 演歌・歌謡曲
★演歌新曲を試聴した中で、またいくつかの曲を取り上げてみたい。

『潮騒』 井上由美子

タイトルは三島由紀夫の有名な小説と同じ。『赤い波止場』『片瀬波』に続き、海にちなんだ抒情演歌である。歌唱力は並々ならぬものがある。私は個人的にはデビュー曲『恋の糸ぐるま』が好きなので、ああいう可愛い曲もまた唄ってもらいたいなと思っている。


『惚れた 惚れたよ』 小村美貴

歌い出しからインパクトのあるパワフルな曲だ。実のところ、ここ数年にデビューした若手女性演歌歌手のうち、あまり好きになれないのが彼女だ。なぜかと問われると、何となく感性が合わないとしか言いようがない。それでも『やっぱり大阪』は曲としては気に入っていて、カラオケでも何度か唄った。
このセカンドシングルもいい出来映えだと思う。タイトルも直截的でよろしい。


『なみだ駅』 谷本知美

曲だけ先に聴いたとしたら、おそらく誰か分らなかっただろう。前作『人生行路』は力強い人生応援歌だったが、今度は一転してしっとりしたせつな系のマイナー演歌である。そしてこれがまた見違えるほどうまく唄っているのだ。


『女友達』 北原ミレイ

全曲を早く聴きたいという気にさせるいい歌だ。彼女の歌のうまさが遺憾なく発揮されていると思う。
彼女には越路吹雪、ちあきなおみといった歌の名人と同じく、抜群の説得力、聴かせる力がある。
歌手生活35年記念盤か・・・ 『ざんげの値打ちもない』は衝撃的な曲だったがもう35年にもなるんだな。
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