♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

中西りえ “花凛々と”

2023年03月31日 | 演歌・歌謡曲

しばらく男性歌手が続いていました。今回は女性で、若手の実力派歌手、中西りえさんです。

彼女は前々曲『純愛記~大切な宝物~』では過去の淡い恋心をテーマの歌謡バラード、そして昨年の前曲『アイツなんて』ではサックス奏者のユッコ・ミラーさんとのコラボで、何とエレキギターの弾き語りと、次々に意欲的なチャレンジを見せてくれました。

まさに演歌歌手の枠を超える活躍で、どんな曲でもこなす歌手として強力にアピールしてきたのですが、彼女のファンの心情ではそろそろこの辺で本格演歌をといった期待が大きかったと思われます。

私もそんなに熱心なファンではないものの、やはり彼女の真価は演歌でこそと思っていました。

2月15日に発売された新曲『花凛々と』は、まさにそんな期待にドンピシャで応える王道演歌です。

内容は人生応援歌で、自分の生きざまを冬の梅、夏の百合、秋の菊のそれぞれの花に例え、つらいことや悲しいことがあっても、凛と咲く花のように生きてゆこうと力強く歌い上げています。

人生応援歌って、偉そうに鼓舞されているようで反発される人もいるかと思いますが、それぞれ自分なりに素直に共感すればいいのではないでしょうか。

曲調はスケール感たっぷりの堂々としたもので、彼女の安定感ある歌いっぷりを聴いていると、ああやはりこれが本領だなと改めて得心します。

また、MVでの彼女はとっても魅力的で、セミロングの髪は自然な感じでよく似合っています。

女性の心境で歌われている曲ではありますが、女性でも男性でも共感できる歌詞だと思いますし、カラオケでは是非多くの人に歌ってほしいものです。

演歌ファンを中心に自信を持っておすすめできる曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=r55nP4Scgs4

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小田純平 “白蓮のかほり”

2023年03月24日 | 演歌・歌謡曲

   

小田純平さんの女唄の名曲がまた一つ新しく加わりました。3月8日に発売された『白蓮のかほり』です。この白蓮は白いハスの花のことで、何とも美しくほのかな香りの漂うようないいタイトルだと思います。

内容的には、女性主人公が道ならぬ恋をあきらめる切ない心情を、白蓮の花に投影して歌い上げるもので、けなげさのうちに秘めた強い情念がとても印象的な曲です。

作詞は昨年の『逢生川』に続き朝比奈京仔さんで、今回も女性の細やかな感情表現が実にうまい方だなと感心します。

その素晴らしい歌詞を、小田さんがまた美しいメロディーに乗せ、彼独特の持ち味で情感たっぷりに歌い上げる、まことに唯一無二の楽曲と言っても過言ではないでしょう。

サビでは「愛しました」のフレーズが繰り返し出てくるのが特徴です。それまでの語りから転じて感情が高揚するので、カラオケでも聴かせどころと言え、表現に工夫が要るところだと思います。

私が目下、一番好きな演歌系のシンガーソングライターである小田純平さんの持ち歌ですから、もちろん絶対にマスターしたいですし、演歌ファンを中心にどなたにも自信を持っておすすめできる一曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=FDPaFAe45Tg

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黒川真一朗 “大阪演歌”

2023年03月12日 | 演歌・歌謡曲

   

黒川真一朗さんのデビュー20周年記念シングルが1月25日に発売されています。タイトルはずばり『大阪演歌』で、昨年の『東京演歌』に続くシリーズのようです。

黒川さんももう20年になるんですね。2003年のデビュー曲『家族』をNHK歌謡コンサートで初めて聴いていい曲だと思い、カラオケでよく歌ったものです。

彼はその後いろんなタイプの演歌を歌ってきて、いつも伸びやかな高音が心地よく、新曲が出るたびに注目している歌手です。

今回は演歌の一つのジャンルと言える「浪花もの」ですが、大阪弁の歌詞は3番の「明日も一からやるだけや」の一つだけさりげなく出てきます。

あまりこれ見よがしに大阪弁が出てくるより、こういうのも効果的かなと思います。

内容は宗右衛門町の赤提灯で、隣り合わせた者どうしが呑みながら憂さを晴らしている情景を歌っています。

曲調はゆったりと流れるメジャー演歌で、とても親しみやすいいい曲だと思います。

演歌ファンを中心にカラオケでもきっと人気が出ることでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=1aNyS7MfS_4

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戸子台ふみや “あぁ…しょっぱいなぁ”

2023年03月02日 | 演歌・歌謡曲

  

異色の若手演歌歌手として2020年にデビューした戸子台ふみやさんの3枚目となる新曲『あぁ…しょっぱいなぁ』が2月15日に発売されました。

彼の異色なところと言えば、「戸子台」の苗字もめずらしいし、大学生であって風貌が歌手らしくなく実直なサラリーマンのおっさん風、そしてデビュー曲が渋いど演歌『泥酔い酒』といろいろ話題に富んでいました。

昨年1月に出たセカンドシングル『星空のむこう側』は、フォーク調の爽やかな歌謡曲で私も愛唱しましたが、今回はまたがらりと趣を変えて、王道演歌になっています。

内容的にはなかなか面白くて、等身大の自分を自嘲しているような歌詞になっています。世間知らずで、だまされやすく、臆病なため恋にも破れるといった自分のことを「ああ、しょっぱいなあ」と嘆いています。

余談ですが「しょっぱい」は関西ではあまり使わず、「からい」と言い、唐辛子などの「辛い」と区別するときは「しおからい」と言いますね。
まあタイトルも歌詞もユニークで、彼らしさのあるいい曲だと思います。

演歌ファンにはおすすめで、カラオケでは楽しんで歌える一曲でしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=Ao7n3I7igCU

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