♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

長浜有美 “千羽鶴”

2020年06月27日 | 演歌・歌謡曲

この『千羽鶴』の曲を知ったきっかけは、実は歌手本人の歌ではなくて、「カラオケ広場笑くぼ」というYouTubeチャンネルの動画でした。

歌っているのはHNをmohekoさんという、以前から小田純平さん作曲の歌をはじめ、カバー曲を沢山アップされている女性で、プロ並みの歌唱力のある方です。

それがとってもいい曲なので、長浜有美さん本人歌唱の動画を検索して聴きますと、風格のある安定した歌唱の方で、またまたいい歌手を初めて知ったと実感しました。

メロディーは、さすがに小田純平さんの作曲と思わせる大変美しく印象的なもので、千羽鶴という和のテーマですが演歌調ではなく、フォークのテイストをきかせた歌謡バラードにまとめあげています。

作詞は志賀大介さんで、「準急も停まらない小さな駅」「西日に縋るガラス窓」のような興味を引くフレーズがあります。

内容は女性主人公が別れた相手を想いながら千羽鶴を折るというもので、その寂しさや切なさが映像的に浮かぶ感じがあります。

調べてみたところ、長浜有美さんは徳島県出身で、地元中心に演歌歌手として活動されていたようで、3年前からは小田純平さんの曲を歌いはじめ、『恋鏡』『無花果』に続く3曲目がこの5月20日に発売された『千羽鶴』になります。

本当におすすめできるいい曲なので、一人でも多くの人に聴いてもらって、カラオケでも人気が出てほしいと思っています。

なお、本人歌唱のMVに続けて、mohekoさんのカバー動画のURLも貼り付けておきました。

https://www.youtube.com/watch?v=os5OgWgQytg

https://www.youtube.com/watch?v=Gzvm6FcACCc
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杜このみ “郷愁おけさ”

2020年06月22日 | 演歌・歌謡曲

引き続いて若手女性歌手の演歌になります。6月17日に発売された杜このみさんの新曲『郷愁おけさ』です。

彼女は昨年、『花は苦労の風に咲く』『王手!』と力強い人生応援歌を2曲出して、勢いが見られました。今年は新型コロナの影響で5月20日の発売予定が遅れましたが、満を持して抒情演歌で勝負といったところでしょう。

彼女にとっては2018年の『くちなし雨情』との両A面シングル『函館夜景』以来のご当地ソングで、新潟県の佐渡を舞台にしています。タイトルに「郷愁」とあるように旅情演歌ではなく、遠く離れた故郷を思う望郷演歌です。

民謡で鍛えた彼女の歌唱力が存分に発揮されていて、演歌歌手としての盤石の安定感が感じられます。大きなヒットになることは間違いないでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=uUKH5VAuIow
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水城なつみ “きぬかけの路”

2020年06月14日 | 演歌・歌謡曲

このところ歌謡曲系の楽曲が続きましたが、今回は演歌のおすすめどころを取り上げたいと思います。

若手女性演歌の実力派、水城なつみさんの5月27日発売の新曲『きぬかけの路』です。

彼女は『江差恋しぐれ』『みちのく恋唄』『津軽の風笛』と北国を舞台としたご当地ソングのシリーズが3曲続きましたが、今回は舞台を一転、古都京都に移しました。

タイトルの『きぬかけの路』は、金閣寺~龍安寺~仁和寺を結ぶ観光道路の愛称で、宇多天皇が夏に雪見をするため衣笠山に絹を掛けたと伝わる故事にちなんだ名称だそうです。

曲の内容は女性主人公が、きぬかけの路を順番にたどりながら恋を失った未練を断ち切っていく心情を歌った旅情演歌です。

金閣寺では池の水面、竜安寺では石庭の砂の海、仁和寺では御室の八重桜が、それぞれ主人公の心持ちに関連づけて表現され、技巧的にすぐれた表現の歌詞だと思います。

曲調は和のテイストを効かせ、しっとりとした中にも力強さがあります。また彼女の歌唱は北国シリーズのときとは一味違う厚みと落ち着きを感じさせます。

特に京都は私の出身地ですので、彼女が京都を舞台にした旅情演歌を歌うのはとてもうれしく思います。彼女の演歌歌手としての成長が実感できるとてもいい曲なので、ヒットしてほしいと願っています。

https://www.youtube.com/watch?v=fPtsz87I0i8
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おかゆ “独り言”

2020年06月07日 | 演歌・歌謡曲

先のおかゆさんの『愛してよ』は両A面シングルですので、もう一方のA面曲『独り言』を続けて取り上げておきましょう。

この曲はおかゆさんの自作ではなく、彼女にとってシンガーソングライターの大先輩、吉幾三さんの作詞作曲になります。BSテレ東の「徳光和夫の名曲にっぽん」の番組企画で彼女のために書き下ろしたそうです。

曲調はフォーク調のバラードで、イントロのギターの音色が印象的な、しっとりと落ち着いた感じの曲です。

内容は女性主人公が行きつけの地下のバーで、一人で酒を飲みながら、別れた恋人との思い出にひたるというもので、何度も出て来る「あぁ…」のため息のフレーズに色んな思いがこめられているようです。

演歌によく見られる未練心、切なさとはまた一味違った抒情的な味わいがあり、これもまた彼女の新しい一面だと感じます。

『愛してよ』と『独り言』の両A面は、彼女の魅力を存分に味わえるまことに強力なシングルだと言えるでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=j4TV8C8bdrc


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