♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

二見颯一 “泣けばいい”

2024年09月24日 | 演歌・歌謡曲

女性新人歌手に続いては、25歳の若手男性演歌歌手、二見颯一さんを取り上げたいと思います。

二見さんの新曲は8月7日発売の『泣けばいい』です。

彼は幼い頃からの民謡の素養があり、デビュー曲『哀愁峠』など民謡を活かした曲や、レトロ感のある列車もの、また昨年の『罪の恋』では不倫の恋という新境地など多彩な曲を歌ってきています。

そして今度の『泣けばいい』ではがらりと趣向を変えて、しっとりとした歌謡バラードにチャレンジしています。

私は最初この曲を聴いたときは、正直なところ何か地味で面白くない曲だといった印象を持ちました。でもこういった曲は聴くほどに味わい深くなってきて、耳になじんでくる感じがします。

内容は、別れた相手への切々とした恋心を歌うもので、ゆったりしたメロディーに素直な感情を表した歌詞をのせた印象的な曲になっています。

作曲は堀内孝雄氏で、さすがにうまい曲づくりと感じさせますし、作詞は演歌のベテラン石原信一氏が手掛けています。また編曲の丸山貴幸氏は伴奏のピアノも担当しています。

二見さんの歌唱は、基本がしっかりしているだけに、こういう曲も実にうまく歌っていて、出だしは淡々と、そして次第に感情を盛り上げて行くのが巧みです。

静かな曲なので、カラオケでは盛り上がっているような場には合わないかもしれませんが、お互いにじっくり聴かせる場ならもってこいでしょう。

歌謡曲ファンにも演歌ファンにもおすすめできる一曲です。

 

MVフルバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=GC4sO2jV6MQ

 

本人コメント動画

https://www.youtube.com/watch?v=gT_eKFfd3Co

 

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里野鈴妹 “バカ酒場”

2024年09月17日 | 演歌・歌謡曲

7月、8月に出た新曲で取り上げたいものがまだありますが、今回はフレッシュな新人演歌歌手を紹介しましょう。

9月4日に『バカ酒場』でデビューした里野鈴妹(さとのすずめ)さんです。

兵庫県川西市出身の23歳、昨年の日本クラウン新人オーディション準グランプリを獲得しており、「あなたの心に届けたい…スマイル演歌」がキャッチコピーです。

彼女の魅力は何と言っても明るいキャラクターでしょうね。趣味が食べることと演歌のコンサートに行くことだそうで、根っからの演歌好き。デビュー曲も本当に楽しそうに歌っていて、好感が持てます。

『バカ酒場』というタイトルはインパクトがあって、際物的な印象ですが、本格的なメジャー演歌です。

このタイトルはどちらから読んでも「ばかさかば」の回文になっています。

主人公は男性で、好きな女性がいながら、さすらい者ゆえに身を引く自分のことを「バカ」と表現し、旅をしながら酒場で飲んでいる未練心を歌ったものです。

作曲は演歌の名手、水森英夫氏で、作詞は若手演歌歌手中心に書いている菅麻貴子氏、編曲はこれも名手の伊戸のりお氏と盤石の布陣で、この新人歌手にかける意気込みが伺われます。

とにかく聴いても歌っても心地よくなるのは請け合いの演歌ですので、多くの方におすすめします。

こういう若い演歌歌手が活躍して、演歌・歌謡曲をどんどん盛り立てていってほしいものです。

 

MVフルバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=kUQSM03vFUE

 

キャンペーンでのコメント動画

https://www.youtube.com/watch?v=ngLfU1gSSg0

 

 

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杜このみ “夕霧港”

2024年09月07日 | 演歌・歌謡曲

真夏の暑さが続く中、9月になりました。7月に発売された新曲でまだ取り上げていないもので、いいのがいくつか残っています。そこで早い内に取り上げておこうと思います。

まず、杜このみさんの新曲で7月17日発売の『夕霧港』です。昨年の『葦風峠』は、彼女が結婚・出産で休業した後、3年ぶりの新曲で、なかなかしっとりしたいい曲でした。

そして今回の『夕霧港』もよく似た曲調で、作詞:円香乃氏、作曲:岡千秋氏、編曲:南郷達也氏は全く同じです。

タイトルの漢字3文字、読み仮名で7文字も同じです。

内容は女性主人公が相手を想う切なさを歌っているのは共通ですが、舞台が峠から港に変わり、前曲は3年以上別れている相手を待つ心情で、今回はまさに別れに際しての心情を歌っています。

また、歌詞の「探さないでねもう二度と」のとおり、つらい気持を断ち切るけなげさが表現されています。

この曲の大きな特徴として「オーエヤサーの浜歌に」の民謡調の部分があります。彼女は元々民謡歌手を目指していただけに、本領を発揮しています。

淡々と始まる曲が、この「オーエヤサー」のところでぐっと引き締まり、タイトルの「夕霧港」で余韻を残して終える、うまい構成になっています。

多くの方に聞いてほしい、そしてカラオケでも歌ってほしいおすすめの一曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=geoy3ORKdwA

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