♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

松尾雄史 “ゆう子”

2024年12月13日 | 演歌・歌謡曲

このところ男性歌手の曲にいいものが多く、これで4曲続けて男性になります。

今回取り上げますのは、若手演歌の松尾雄史さんの12月4日発売の新曲『ゆう子』です。

松尾雄史さんはちょっと粘っこいような、くせのある歌い方に特徴があり、R音の巻き舌もよく使います。そういったところが演歌の持つ味わいを引き立てている感じがします。

前曲の『赤羽ノスタルジー』では、やや歌謡ポップスのほうにシフトした感じでしたが、今回の『ゆう子』はメジャーの王道演歌で、内容的にも情感のあふれたいい曲に仕上がっていると思います。

曲の内容としては、男性主人公がどういういきさつかは分かりませんが、「ゆう子」という不幸を一身に背負ったような女性と出会って心ひかれ、しあわせにしたいと願う心情を表現しており、その想いがひしひしと伝わってくる感じです。

曲調はゆったりとしていて、サビの「ゆう子 ゆう子」と呼びかけるようなメロディーが聴かせどころになっています。

作詞は福田こうへいさんの『南部蝉しぐれ』など多くの演歌名曲を書いている久仁京介氏、作曲は師匠でベテランの水森英夫氏です。

割と覚えやすいメロディーだと思いますので、カラオケでは人気が出そうですし、演歌ファンを中心に広くおすすめしたい曲です。

松尾雄史さんはこのところ次々にいい曲を歌っていて、若手男性演歌歌手の中でも存在感を示してきています。これからのますますの活躍を大いに期待したいものです。

https://www.youtube.com/watch?v=Fj-b9Arrzbk

 

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北山たけし “月うるる”

2024年12月01日 | 演歌・歌謡曲

男性歌手の曲が続きます。歌謡曲系が2曲続いた次に取り上げますのは、情緒たっぷりの哀愁ただよう本格演歌で、11月10日発売の北山たけしさんの新曲『月うるる』です。

ちょっとユニークなタイトルで、それが印象的なことも私が注目するきっかけになりました。「うるる」という言葉は実際にはないようで、「潤む」から来た「うるうる」と同じ意味で使っているようです。

見ている人の目が涙でうるんでいるので、月がうるんで見えるわけです。

北山たけしさんの曲は6年前に『津軽おとこ節』を取り上げて以来で、その後あまり印象に残る曲はなかったのですが、この『月うるる』は、すぐに刺さりました。

曲の内容は、男性主人公が一人で月を眺めながらコップ酒を飲み、別れた相手の女性のことを思い出し、未練心にひたるといったものです。

冒頭に出てくる「しまい忘れた風鈴ちりり」、3番の「月にのの字のまじないひとつ」といった歌詞は、なかなか工夫されていて、この曲の情感を引き立てていると思います。

作詞は榛澤洋子氏という新しい方で、この曲で今年の日本作詩大賞新人賞を受賞しています。確かにうまく作られた歌詞で、お上手だと思いますので、演歌界での今後の活躍を期待したいです。

作曲は演歌界のベテラン、徳久広司氏で、王道のマイナー演歌のメロディーできっちりまとめている感があり、聴いていてすごく落ち着いた気分になれます。

これは演歌ファンには自信を持っておすすめできる曲で、カラオケでもきっと気分良く、主人公の想いに寄り添って歌える曲だと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=1ilwVW-xJx0

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