♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

今年の演歌・歌謡曲の個人的ベストテン

2023年12月27日 | 演歌・歌謡曲

    

    

毎年年末にはこのブログでその年の演歌・歌謡曲のうち、私が個人的に気に入って自分の歌のレパートリーにしようと思った曲のベストテンを発表しています。

今年もそんな時期になりましたので、上げてみました。

1 「花凛々と」中西りえ

彼女の力強い歌唱が冴える人生応援歌で、歌うと元気になる曲です。

2 「磐越西線ひとり」梅谷心愛

15歳の大型新人の記念すべきデビュー曲です。

3 「恋灯り」岩出和也

彼は毎年いい新曲を出しています。この曲も情感たっぷりのすてきな曲です。

4 「大阪とおり雨」角川博

ベテランの持ち味を活かしたムード歌謡風のいい曲です。

5 「白蓮のかほり」小田純平

今年の小田さんの新曲も昨年に続き情念の女唄で、いい感じです。

6 「土砂降りの雨だから」伊達悠太

いかにも杉本眞人氏作曲といった感じの曲をうまく歌い上げています。

7 「おもいで通り雨」まつざき幸介

小田純平氏は曲作りがうまいなと思わせるいい曲です。

8 「ズルい男に乾杯!」駿河ヤマト

一度聴いていい声だなと思いました。聴き手にアピールできる曲です。

9 「罪の恋」二見颯一

彼の新境地で、なかなかいい線を行っています。

10「汐騒」竹川美子

しっとりと切なく、彼女の持ち味が十分に出たいい曲です。

 

今年も小田純平さんの関連が2曲でした。これまでほとんど注目していなかった歌手の曲がいくつかあるのも目新しいところです。

上記以外でいいと思った曲は「葦風峠」杜このみ、「愛DA LI DA」門松みゆき、「愛の懺悔じゃないけれど」田中あいみ、「約束岬」佐々木麻衣などまだまだたくさんあります。

来年もいい曲がどんどん出てくることを期待しています。

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二見颯一 “罪の恋”

2023年12月22日 | 演歌・歌謡曲

今回取り上げるのも男性演歌歌手で、これで4人連続になります。今回は若手の演歌歌手、二見颯一さんで現在25歳、いわゆる演歌第七世代と言われる一人で、彼はその中でも幼い頃からの民謡の経験があって歌唱力はしっかりしています。

彼は「やまびこボイス」のキャッチコピーで、目標の歌手が三橋美智也さんというのもなるほどと思わせます。

そういった持ち味をいかして、2019年のデビュー曲『哀愁峠』以来、望郷演歌を着流しで歌うイメージがありました。そして昨年は『0時の終列車』『君恋列車』と鉄道ものの演歌で新境地を開き、今回の10月25日発売の新曲『罪の恋』では不倫のラブソングというまた新しいジャンルに挑んでいます。

『罪の恋』ってストレートに不倫の重苦しいイメージがあるようなタイトルですが、曲調は意外に明るい感じでテンポも軽快で、やはり昭和歌謡を思わせるレトロ感覚に満ちています。

この曲は男性主人公の男歌ですが、歌詞には「いけないわ いけないわ」という女性の言葉が出てくるのが一番の特徴で、これが聴かせどころにもなっています。これは不倫の恋の相手である年上の女性の気持ちを歌っているわけですね。

作詞は麻こよみ氏で、原田悠里さんの『津軽の花』、森山愛子さんの『会津追分』など多くの演歌を書いている方です。

作曲は演歌作曲のベテラン、水森英夫氏です。

メロディーは親しみやすい感じで覚えやすいと思いますので、カラオケで歌うにもいいでしょう。

演歌ファンを中心に男女を問わず、広くおすすめしたい一曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=qwZZYEG874c

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走裕介 “釧網本線”

2023年12月18日 | 演歌・歌謡曲

今回も男性歌手の曲です。走裕介さんは現在50歳で、年齢的にはもうベテランの感じですが、デビューが2009年で35歳だったので、まだどちらかといえば若手のイメージがあります。

彼は北海道網走市の出身で、知床が舞台のデビュー曲『流氷の駅』をはじめ、持ち歌には地元北海道のご当地ソングが多いです。

タイトルの「釧網本線」は「せんもうほんせん」と読み、網走駅と東釧路駅を結ぶJR北海道の鉄道路線です。

この路線は沿線に釧路湿原国立公園、阿寒摩周国立公園といった景勝地があり、観光路線として人気があるようです。

この曲はゆったりしたメロディーにのせて、沿線の美しい光景を歌い上げていて、聴く者に走裕介さんの故郷への思いが伝わって来るような気がします。

歌詞には「流氷」「湿原」「ハマナス」「オホーツク」「摩周湖」といった沿線の様子を思わせる語句がたくさん出てきます。

作詞は東海林良氏で、渡辺真知子さんの『唇よ、熱く君を語れ』、木之内みどりさんの『横浜いれぶん』などを作詞されています。

作曲は幸斉たけし氏で、過去に平田満の本名で歌手もされており、新沼謙治さん、大石まどかさんなどの演歌歌手の多くの曲を作詞されています。

YouTubeではショートバージョンのMVが公開されていて、釧網本線を走る列車の様子が出てきますが、冒頭はせっかく美しい砂浜なのに風力発電の風車が写っていて興ざめです。余分なことですが、風力発電の風車も太陽光発電のメガソーラーも自然の景観を著しく破壊していると思います。

それはさておき、この曲は愛唱歌的にも親しめるいい曲ですので、多くの方に聴いていただき、カラオケでも歌ってほしいおすすめの一曲です。

 

ショートバージョンのMV

https://www.youtube.com/watch?v=az6WYz2aZv8

 

静止画フルバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=gEU6nxLAXBg

 

本人の歌唱アドバイス

https://www.youtube.com/watch?v=XdvLRvT5Bqo

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三丘翔太 “釧路発5時35分根室行き”

2023年12月09日 | 演歌・歌謡曲

今回紹介しますのは三丘翔太さんの10月18日に発売された『釧路発5時35分根室行き』という曲です。何か長いタイトルだなと思いますね。アガサ・クリスティの名作ミステリーに「パディントン発4時50分」があるのを思い出しました。

調べてみるとこのタイトルの列車は実際にあって、JR根室本線の釧路発始発列車です。この釧路から根室までの区間は「花咲線」という華やかな愛称で親しまれています。

三丘翔太さんはカラオケ喫茶を営む祖父母の影響で子供時代から演歌・歌謡曲に興味を持ち、その豊富なレパートリーを誇っています。彼は30歳になったばかりで、若手演歌歌手の中でも異彩を放っています。

彼は水森英夫氏の元に弟子入りし、2016年のデビュー曲『星影の里』以来、水森氏作曲の作品を歌っており、もちろん今回の曲もそうです。昨年の『発車のベルが長すぎる』の続編のような鉄道シリーズの曲で、曲調はレトロ感たっぷりで、なつかしくゆったりした気分にひたれます。

作詞は、さくらちさと氏で、若手演歌歌手を中心に多くの曲を書いている方です。歌詞は七五調をベースにした演歌の基本形と言えるもので、各コーラスのラストをタイトルの語句で締めています。別れた恋人を追って始発電車に乗る男性主人公の心情を淡々と表現しています。

彼はこういうレトロ感のある曲にぴったりのいい声で、また素直な歌唱をしていると思います。

演歌ファン、とりわけ昭和歌謡の好きな方にはおすすめの曲で、カラオケでも多くの方に歌ってほしいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=Pwd5YQS3dzM

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田中ケイト “恋はかげろう”

2023年12月05日 | 演歌・歌謡曲

しばらくブログの更新をお休みしていましたが、実は10月中頃に体調を崩しまして、その後しばらく入院治療となり、11月初旬に退院後は自宅療養して、ようやく体調もかなり回復してきました。

そんなわけで、またブログの更新を無理のないペースでやって行きたいと思っていますので、よろしくお願いします。

さて、今回取り上げますのは、田中ケイトさんの『恋はかげろう』という曲です。作曲が小田純平氏だということを知り、これは是非聴いておかねばと思いました。小田純平氏は毎年何人かの歌手に楽曲を提供していて、どれも味わいのあるいい曲です。

この『恋はかげろう』の発売は9月27日で、少し前になりますが、最近に出た曲よりもまずこれを取り上げておこうと思いました。

田中ケイトさんは、これまで全く知らなかった歌手で、「歌謡男子ユニットえだまめ」として、水瀬団さんという歌手と共に活動しているとのことです。彼は中性的なルックスのイケメンで、声も魅力的なハイトーンです。

曲の内容は、女性主人公が失恋の想いを切々と歌い上げるもので、語りかけるように始まり、サビでぐっと感情がほとばしり出る感じになります。このサビはカラオケでも聴かせどころでしょうね。

作詞は、かず翼氏で、この方は小田純平氏とのコンビで多くの名曲を書いておられ、最近では、まつざき幸介さんの曲にこの二人によるものが多いです。

この『恋はかげろう』でも小田純平氏の曲作りのうまさが出ていて、聴いても歌っても心地よさが感じられると思います。

歌詞は、日常的な言葉を用いながらも情感たっぷりで、これもなかなかいい感じです。

演歌ファンから歌謡曲ファンまで、多くの方におすすめしたい曲で、カラオケでもきっと歌い映えがすると思います。

ちなみに、ジャケットに一緒に写っているのは平山ヤエさんという方で、歌手のほか語り部・朗読家として活動されているそうで、このCDではソロとデュエットのカップリング曲を歌われています。

https://www.youtube.com/watch?v=7bjUcUTAaCk

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