角川博さんはデビューからもう37年になるベテラン演歌歌手で、女心をしっとりと歌うイメージがあります。私は彼のデビュー曲『涙ぐらし』が好きで、よくカラオケで唄いましたが、その他の曲にはあまり強い印象がありません。
7月24日に発売されたこの『雨の函館』は、これまでの彼のイメージとは異なり、クールファイブに代表されるような昭和40年代から50年代にかけてのムード歌謡コーラスの味わいがあります。
彼は若々しく伸びやかな声で歌っており、どことなく懐かしくかつ清新な気分が味わえる曲です。
メロディーはどこかで聴いたような感じのものですが、それだけに大変親しみやすく、カラオケ向きの曲と言えるでしょう。