♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

瀬口侑希 “須磨の雨”

2019年05月27日 | 演歌・歌謡曲

今回は新人ではなく、中堅どころの女性演歌実力派です。

瀬口侑希さんの20周年記念曲として5月15日に発売された新曲が『須磨の雨』です。神戸市出身の彼女にとっては地元のご当地ソングなので、いい記念になりますね。

神戸のご当地ソングは、同じ近畿でも京都や大阪に比べて大変少ないように思います。有名なのはクールファイブの『そして、神戸』くらいでしょうか。私も現在、神戸に居住していますので、この『須磨の雨』が令和演歌の先陣を切ってヒットし、神戸の曲として名を残してくれたらいいなと思っています。

曲調はマイナーの抒情演歌です。須磨の海岸にたたずみ、淡路島を眺めて、別れた相手のことを想う主人公の切ない女心が歌われています。

1番と3番のサビに「明石海峡大橋」が出てきますが、読み方はこれで「かいきょうおおはし」です。

切な系演歌のカラオケファンには、まさにツボにはまる曲なので、これから盛んに歌われることでしょう。

「20周年」そして「地元のご当地ソング」をきっかけに、彼女がさらに大きく飛躍しそうですし、ぜひそうなってほしいものです。

https://www.youtube.com/watch?v=IIBkFqHrt8I

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美里里美 “夕月波止場”

2019年05月22日 | 演歌・歌謡曲

令和デビューとして二人目に取り上げる新人演歌歌手です。今回もちょっと異色と言っていいでしょう。

芸名が美里里美さん。そうです、漢字では上から読んでも下から読んでも同じになっています。それから、師匠があの物まね芸で有名な清水アキラさんで、「清水アキラの秘蔵っ子」とのふれこみですから話題性十分です。

彼女は宮城県出身の23歳で、東北中心に民謡大会でこれまで何度も優勝しているとのことです。5月15日に発売されたデビューシングル『夕月波止場』をYouTubeのテイチクのMVで1コーラスだけ聴いたのですが、歌唱はさすがにしっかり歌い慣れた感じです。

この曲、作詞:麻こよみ氏、作曲:水森英夫氏による正統派演歌で、波止場で愛する人と別れる女性の未練、切なさがテーマです。オーソドックスな構成なので、演歌のカラオケファンには好まれそうな曲です。

彼女の目標が「夢は笑いが取れる演歌歌手」とは面白く、さすがは清水アキラさんの弟子だと思わせますね。演歌歌手としては一味ちがうユニークな存在感を示してくれるのではと、いろんな意味で期待しています。

https://www.youtube.com/watch?v=o80NOudDEdM
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カラオケ!オサムチャンネルについて

2019年05月18日 | YouTubeチャンネル














今回はいつもの新曲紹介ではなく、私が普段よく視聴しているYouTubeのカラオケのレッスンを内容にしているチャンネルを紹介したいと思います。

そういったチャンネルはいくつかありますので、随時取り上げていくつもりですが、まず最初は「カラオケ!オサムチャンネル」です。

これは、カラオケスクールAXIS代表の石橋修さんが開設している、演歌・歌謡曲のカラオケ上達メソッド伝授のチャンネルで、モットーは「歌の心を大切に」です。

石橋さんはグループサウンズのギターやボーカルで活躍した方で、このチャンネルでもギターを弾きながら、歌い方のコツを手振りを交えてレッスンしています。

娘さんのYukoさんが生徒役で出演している曲もありますが、彼女自身ボイストレーナーで、インディーズでCDも出していて、さすがに生徒にしては上手すぎるんじゃないかと思います。

2017年7月1日公開の坂本冬美さんの『百夜行』から始まり、最新の水森かおりさんの『高遠さくら路』まで37曲のレッスンがこれまでにアップされています。また、テクニカル編として呼吸法などのレッスンが3回あります。

レッスンの曲目は最近は新曲中心ですが、スタンダードナンバー的な曲もけっこうあります。

石橋さんの優しい人柄がにじみ出ていて、かゆいところに手が届くようなレッスンなので、私は大変気に入っているチャンネルです。もっと多くの曲をアップしてもらいたいと思っています。



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おかゆ “ヨコハマ・ヘンリー”

2019年05月16日 | 演歌・歌謡曲

今回はかなり異色の新人歌手を取り上げます。まず芸名が変わっていて、「おかゆ」と言います。出身は札幌市で、27歳の女性です。「おかゆ」の由来は中学時代のニックネームで、本名の「ゆか」をもじってとのことです。

彼女はシンガーソングライターで、インディーズではCDを出していたそうですが、この5月1日にビクターエンタテインメントから『ヨコハマ・ヘンリー』でメジャーデビューしました。もちろん作詞作曲は彼女自身で「OKAYU」名義になっています。

私はこの曲をYoutubeのショートのMVやサイトの試聴でしか聴いていないので、フルコーラスではないのですが、80年代の雰囲気がただよう軽快な歌謡ポップスで、これはなかなかいけるなと感じました。

歌唱は大変歌い慣れた感じで、それもそのはず、彼女は全国の居酒屋、スナックに飛び込みで流しをやってきた経験があるそうです。それでキャッチコピーが「平成のおんなギター流し」になっているわけです。

彼女の声は適度にハスキーで、歌謡ポップスにはもってこいと言えるでしょう。MVでも都会的な大人のムードをうまく表現しています。

歌詞の内容は、横浜でヘンリーという米兵に恋をした若い女性が主人公で、突然別れを告げられ、過去の想い出にひたるというものです。何か終戦直後の情景のようでもあり、ノスタルジックな気分が味わえます。

曲のポイントとなるのは繰り返される「ラ・ラ・ラ・ラ・ララバイ」のフレーズで、これが耳になじんで、歌謡ポップスファンには受けそうです。

令和の初日にメジャーデビューした話題性十分の「おかゆ」さんに、大きな期待を持って注目していきたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=GtkvxDybtM8

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黒川真一朗 “月草の宿”

2019年05月12日 | 演歌・歌謡曲

黒川真一朗さんは2003年(平成15年)のデビューですから、彼も平成の後半を駆け抜けてきた歌手です。望郷演歌、レトロな感じの軽味の歌、酒場ものなど色々なタイプの曲を歌って来ましたが、昨年2月発売の『風の町哀詩』は、男のせつない旅情演歌という感じで、けっこう彼に合っていると思いました。

2月20日に発売された彼の新曲『月草の宿』も『風の町哀詩』と同じ傾向の曲で、伊豆の天城を舞台に、別れた女性のおもかげをたどって旅をする男性が主人公です。

彼の声にはいわゆる泥臭さがなく、爽やかさが持ち味なので、こういった未練やせつない心情を歌った曲を聴いても、さっぱりとした印象があります。渋くてアクの強い歌もそれはそれでいいのですが、彼はこういう爽やか路線で存在感を示していけばいいと思います。

「月草」とは「つゆ草」の別名で、「令和」の出典として話題の万葉集にも詠まれており、すぐにしおれて、花の色もあせやすいので、人の心が移ろいやすいことのたとえに用いられるとのことです。そのことをふまえておくと、この曲の持つ情感がより深く理解できるように思います。

じっくり味わって良さが感じられる曲なので、カラオケファンにはこれからも着実に愛好されていくことと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=rV8I89tviWo
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