こおり健太さんには三つのキーワードがふさわしいと感じます。それは「女唄」「せつな系」「ハイトーン」です。今の若手男性演歌歌手でこの三つを最高にそなえているのは彼だと思います。
9月15日に発売された新曲『乗換駅』は、そんな彼の持ち味をフルに発揮した素敵な曲になっています。
鉄道や駅をテーマにした曲は多くありますが、乗換駅とは意外な題材で、いいところに目をつけましたね。始発駅、終着駅、途中下車なんかはありましたけど。
内容は女性主人公が道ならぬ恋に見切りをつけ、乗換駅で別れる決意をする心境を歌っていて、ラストでは「乗換駅へ着いたなら強い女で送ります」と意志の強さを見せ、これからの生きる力を示唆しています。
七五調を基本に奇をてらわない歌詞で、定番演歌のどっしりした構成がコアな演歌ファンの琴線にふれる曲だと言えるでしょう。
今回も彼の切々たる泣き節が冴えわたり、まさに聴かせる曲としておすすめできます。
https://www.youtube.com/watch?v=U3ifSlc7-qQ